世界で初めて観測された重力波を放出させたブラックホールは、
宇宙の誕生“ビッグバン”の直後にできた“原始ブラックホール”だったのかもしれません。

この新理論を発表したのは東京大学、京都大学、立教大学の共同研究グループ。

カリフォルニア工科大とマサチューセッツ工科大などの共同研究チームが、
世界で初めて検出した重力波について新理論をまとめています。

重力波は、重い天体同士が合体するなど激しく動いた際に、
その重力の影響で周囲の空間にゆがみが生じ、
さざ波のように遠くまでゆがみが伝わっていく現象です。

その現象の存在は、
アインシュタインが1916年に一般相対性理論で示していたのですが、
地球に届く空間のゆがみは極めて微弱なので検出は難しく、
物理学上の大きな課題になっていました。

その重力波も昨年の9月には、
アメリカの2か所に設置した大型観測装置“LIGO”により検出されるんですねー
ルイジアナ州にある大型観測装置“LIGO”

一辺の長さが4キロに及ぶL字形の“LIGO”で検出したデータを解析して分かったことは、
この重力波が、太陽の約30倍の重さを持つ2つのブラックホールが合体したときに、
放出されたものだということでした。

ブラックホールは、あまりの重力の強さに光さえも出てくることができない天体で、
星が大爆発する超新星爆発で誕生します。

そして原始ブラックホールは、
ビッグバンの直後の高温・高密度の宇宙でできたとされています。

今回の研究では、原始ブラックホールにまつわる理論に基づいて、
2つの原始ブラックホールが合体する頻度を計算。

“LIGO”の観測データで明らかになった2つのブラックホール合体頻度を比較してみると、
この2つは大まかに一致したんですねー

このことから、初観測された重力波の起源は、
原始ブラックホールの合体によるものという新理論がまとめられました。

今後の観測で今回提唱した新理論が正しいことが確かめられれば、
現代宇宙理論に大きな1ページが加わるかもしれないそうです。


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