10年を超える航海を続け、
2014年8月にチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星に到着した探査機“ロゼッタ”。

その“ロゼッタ”には“フィラエ”という着陸機が搭載されていました。

“フィラエ”は、
2014年11月にチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星の表面に降下するのですが、
着陸時に機体を固定する“銛(もり)”の発射に失敗…
機体は数度バウンドした後に、
太陽光の届かない影になったエリアに着地してしまいます。

史上初の彗星への着陸に成功した“フィラエ”ですが、
太陽光による充電が行えず、電力を使い果たしてしまい、
しばらくすると冬眠モードに入ってしまいました。

その後、彗星が太陽に近づいて太陽電池が再充電されると、
昨年の6月に“フィラエ”は目を覚ますことになります。

ただ、“ロゼッタ”を介して断続的に8回の通信を行ったものの、
7月9日に再び交信が途切れてしまいました。


“ロゼッタ”ミッションの継続

これまで“ロゼッタ”は、チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星を周回し、
万が一“フィラエ”が復旧した場合の通信に備えてきました。
ただ、チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星は太陽からどんどん遠ざかるので、
“ロゼッタ”の発電力も低下していくんですねー

9月末まで続く“ロゼッタ”自体のミッションを考えると、
なるべく使用電力を抑える必要があります。

さらに、太陽から離れつつある“フィラエ”が復旧する見込みは、
電力や温度の面で、ほとんど無いことが確実になってきました。

  “フィラエ”は表面温度が摂氏51度以下になると二度と作動できなくなる。

そして今回、“ロゼッタ”に搭載された交信用システムのスイッチを切ることが、
決定したということです。

今後、残った時間と電力で“ロゼッタ”がどのような発見をしてくれるのか、
“フィラエ”の分も頑張ってほしいですね。


こちらの記事もどうぞ ⇒ チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星表面の氷は水と確認