すでに宇宙の中で知られている銀河の数が一気に18倍に跳ね上がる…
こんな出来事がありました。

これを達成したのは南アフリカ共和国のミーアキャット電波望遠鏡。
「人口が少なく、ケープタウンに近いので建設費や維持費を抑えることができる。」
という理由から、ミーアキャット電波望遠鏡は、南アフリカの北ケープ州に作られています。

多数の巨大なパラボラアンテナを相互に接続する望遠鏡になるのですが、
ただいま建設中…

いまのところ設置されているパラボラアンテナは、計画されている64基のうち16基だけです。

ただ、今まで70個の銀河しか発見されていなかった領域で、
1300個もの銀河が写った詳細な画像をとらえているんですねー

ミーアキャット電波望遠鏡の驚くべき性能の一端を垣間見た出来ごとで、
2017年後半に完成すれば、集光面積は1万7000平方メートルを超えることになります。

ミーアキャット電波望遠鏡は、
すでに2億光年離れた激動する宇宙の姿を高解像度で撮影することに成功していて、
その1つが、銀河の中心で2つの高速粒子ジェットを噴き出す巨大ブラックホールの画像。

この画像も天文学者たちを驚かせることになります。
ミーアキャット電波望遠鏡による発見の1つ、
高速粒子のジェットを噴き出す巨大ブラックホール。


まだほんの一部に過ぎない

宇宙という最後のフロンティアのほんの一部だけを切り出したもの、
それが、ミーアキャット電波望遠鏡の画像だといえます。

可視光線を使う方がはるかによく見えるので、
ハッブル宇宙望遠鏡で同じ場所を観測すれば、おそらく何十万個もの銀河が見えるはずです。

でも、活発な“電波銀河”の観測は、ミーアキャットのような望遠鏡の方が適しています。

中心に超大質量ブラックホールがあり、
数百万年にわたって高エネルギーを放出し続ける銀河が“電波銀河”で、
このような銀河の観測には電波望遠鏡が最も適しているんですねー

“電波銀河”の中には、大量のチリに覆われているものもあるので、
光学望遠鏡ではほとんど、あるいはまったく何も見えないことがあります。

でも、電波はチリを通り抜けるので、何の問題もなく観測できます。
電波で観測した画像。
点のひとつひとつが遠く離れた銀河。

やがてミーアキャット電波望遠鏡は、スクエア・キロメートル・アレイと呼ばれる、
南アフリカとオーストラリアにまたがる数千個のパラボラアンテナ網の一部になる予定です。

これが完成すれば、今までよりも1万倍以上早く観測できるようになるそうですよ。


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