2011年8月に打ち上げられた木星探査機“ジュノー”が、
長い旅路の果てに、ついに木星周回軌道に投入されました。

到着したのは7月4日、アメリカ独立記念日のこの日、
NASAでは別のお祝いでわくことになったんですねー

これから約20か月のあいだ“ジュノー”は、
内部構造や大気、磁場などを観測することになります。
木星に到着した“ジュノー”のイメージ図。


木星周回軌道への投入

“ジュノー”は2011年8月に打ち上げられたNASAの木星探査機です。

木星以遠を観測する探査機として、初めて原子力電池ではなく、
3枚の大型太陽電池パネルが搭載されたのが“ジュノー”でした。

このため微弱な太陽光で長旅が可能かどうか心配されることに…
でも5年におよぶ長い旅路の果てに、ついに木星に到着したんですねー

“ジュノー”は秒速542メートル分の減速を行うため、
約35分間のエンジン噴射を実施。
この噴射が無事に完了したことを、カリフォルニア州のジェット推進研究所と、
コロラド州のジュノー運用センターで確認できたので、
“ジュノー”の木星周回軌道投入は成功したと見られています。

37周で木星を観測

今後数か月かけて、探査機のサブシステムの最終テストや、
搭載機器の調整などが行われることになります。

正式な観測開始は今年の10月なんですが、
データの取得は、それよりも早く始められるようです。

高さ3.5メートル、重さ約1.5トンの“ジュノー”は、
木星の北極上空から南極上空を通る極軌道を周回しながら、
搭載されている9つの機器を使って探査を行います。

“ジュノー”の目標は、木星における固体核の存在確認、
磁場のマッピング、大気の奥に存在する水やアンモニアの量の測定、
オーロラ観測などから木星の起源や内部構造、大気や磁気圏を調べ、
木星の形成と進化に関する理解を深めること。

探査期間は2018年2月までの約20か月で、木星を37周する予定です。


初期太陽系の情報

木星は太陽と同様に、
水素やヘリウムといった軽い気体を大量に含んでいます。

このため太陽系が若いころ…
まだ軽い元素が豊富に残されていた時代に形成された惑星が、
木星ではないかと考えられているんですねー

なので木星を調べることで、
太陽系初期に関する情報が得られることも期待できます。

さらに太陽系全体だけでなく、
系外惑星の理解向上にもつながるのかもしれませんね。


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