土星の環の中に何かが潜んでいるのでしょうか?

NASAが6月に発表した土星の画像に、
土星の環のひとつで、比較的外側にある細いF環の一部が、
崩れている様子が写っていました。
NASAの土星探査機“カッシーニ”からの画像。
比較的外側にあるF環の一部が崩れている様子がはっきり分かる。

この氷の環の崩壊は、
環の中に埋もれていた、見えない物体の仕業である可能性が高いんですねー


ジェット

実はこの特徴は研究者たちにジェットよ呼ばれていて、
よく見られる光景のようです。

NASAの土星探査機“カッシーニ”は、
2004年に土星を周回し始めて以来、多数のジェットを観測しています。

こうしたジェエットが作られる原因として考えられているのが、
土星の衛星プロメテウスの引力です。

プロメテウスは細長いジャガイモの形状をした小さな衛星で、
土星を周回しながら、その重力によってF環の形を維持する“羊飼い衛星”の一つです。

  “羊飼い衛星”とは、衛星の重力作用により惑星の環に影響を与え、
  環の崩壊を防いでいる衛星のこと。


でも、プロメテウスの軌道は完全な円では無いので、
不均一な重力によってF環の内部に雪玉の塊が作られることになります。

それがジェットとして噴き出す。
というのがF環の一部が崩れる現象“ジェット”の原因のようです。

過去にはジェットの影響で、
環が網目状、塊状、波状の構造になったこともあったんだとか…

F環が崩れている最新の画像は4月8日に撮影されたものなんですが、
6月10日のさらに新しい画像では、傷は自然に修復されていたそうです。
科学者にとってジェットジェットは、それほど驚く現象ではありません。
でも、その拡大画像は以前にも増して貴重なものになりそうです。

“カッシーニ”のミッションは終了が近づいていて、
運用終了予定は2017年9月15日になるんですねー

2016年末には土星の北極上空に移動して、土星と最も内側の環の間を飛行した後、
“カッシーニ”は大気に突入することになります。

“グランドフィナーレ”と名付けられたこのステージでは、
“カッシーニ”が土星の上層大気を採取し、貴重なデータを送信した後、
最期を迎えるそうですよ。


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