探査機“ロゼッタ”の観測により、アミノ酸の一種グリシンが、
チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星で見つかりました。

彗星でグリシンが検出されたのは初めてのことです。

今回の探査は、
「彗星などの小天体によって、生命の素になる物質が地球へ運ばれた。」
っという可能性を示しているそうですよ。


ロゼッタミッションのゴール

ヨーロッパ宇宙機関の彗星探査機“ロゼッタ”が、
2014年8月から2015年8月までに取得したチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星のデータから、
アミノ酸の一種になるグリシンが、彗星を取り巻くコマの部分で見つかりました。
グリシンの存在を示すスペクトル(右上)
リンの存在を示すスペクトル(右下)

グリシンはこれまでに、2006年に彗星探査機“スターダスト”が、
ヴィルト彗星から地球に持ち帰ったチリのサンプル中にも見つかっていました。

でも、チリが地球によって汚染された可能性があったので、
分析は非常に困難だったんですねー

今回はロゼッタに搭載されている質量分光計が、
宇宙空間で直接グリシンの存在を複数回検出したという点が、
大きな成果になっています。

彗星から初めて、そして間違いないグリシンの発見。

グリシンが生成される前の段階の物質になりうる有機分子も検出されているので、
グリシン生成過程の解明につながるヒントになるのかもしれません。

さらに、DNAや細胞膜の重要な構成要素になるリンも検出されています。

“ロゼッタ”が取得したデータから、
  彗星には太陽系が誕生した45億年前に存在していた、
  原初の物質が閉じ込められていること、
  それらの物質が、彗星によって地球にもたらされた可能性があること、
などが示されたことになります。

この2つのが示されたことにより、
ロゼッタミッションは重要なゴールの1つにたどり着いたといえますね。


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