途絶えていた彗星着陸機“フィラエ”との通信に、
6月24日以来、初めて成功したんですねー

さらに、彗星核の内部構造を探る“CONSERT”による
観測データの受信に成功するのですが、
その後、また通信が途絶えてしまったそうです。
彗星着陸機“フィラエ”


10年の航海の末に…

“フィラエ”は2004年3月2日、母船になる“ロゼッタ”に搭載され、
“アリアン5 G+”ロケットで打ち上げられました。

そして10年を超える航海を続け、
2014年8月6日に、目的地であるチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星に到着。

“ロゼッタ”の調査によって“フィラエ”が着陸する場所が選ばれ、
11月13日に彗星表面に着陸しています。

でも、機体を彗星表面に固定する器具がうまく動作せず、
3度バウンドした後、起伏の多い岩場と思われる場所に落ち着くとに…

また、機体が大きく傾いてしまったので、太陽光が十分に当たらず、
太陽電池による発電が十分にできない状態になります。

調査は、あらかじめ充電されていたバッテリーを使うことで開始。

そして当初予定されていた観測は、ほぼ完了するのですが、
着陸から約57時間後にバッテリー切れで、
“フィラエ”は活動を停止することになります。


“フィラエ”の復活

ところが7か月後の今年6月13日に再起動に成功。

同彗星を周回している探査機“ロゼッタ”を経由して、
不安定ながらも通信が行えたんですねー

再起動が行えたのは、チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星の軌道にありました。

軌道が徐々に太陽に近づいているので、
“フィラエ”に当たる太陽光の量も増えていました。

それで太陽電池によってバッテリーが再充電され、
再起動が行えたようです。

でも、6月24日を最後に、また通信が途絶えることに…
7月5日に“CONSERT”の電源を入れるコマンド送られたものの、
反応はありませんでした。

今回“フィラエ”と通信できたのは、7月9日19時45分から20時7分の12分間。

この間は安定して通信が出来ていたのですが、
その後、また通信が途絶えることになります。

現在運用チームでは、
“フィラエ”から送信されたデータの分析を行っていて、
すでに“CONSERT”が起動に成功したことも確認できたそうです。

また、“ロゼッタ”の軌道は変わっていないので、
通信条件に大きな違いがないのも確認されています。

問題は、なぜ通信が出来たり出来なかったりするのか?

確かなことは、
“フィラエ”が彗星の厳しい環境の中で生き延び、
地上から送られたコマンドに反応を返したことだけなんですね…


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