昨年の夏、史上初めて彗星の周回軌道にのった、
ヨーロッパ宇宙機関の彗星探査機“ロゼッタ”。

この探査機による観測から、
チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星の表面に、
円柱状の深い穴が、18個も点在していることが分かりました。

その1つは、なんと直径220メートル、深さ185メートルもあるそうです。
チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星


どうして穴が出来たのか?

これらの穴は、
地球上で陥没穴ができるのに良く似たプロセスで、
出来たと考えられています。

地球の陥没穴は、地下浸食によって空洞ができ、
天井部分が、それ自体の重みで崩れ落ちることで形成されるんですねー

“ロゼッタ”には“OSIRIS”という撮像システムが搭載されています。

この“OSIRIS”で撮影された画像からは、
チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星の典型的な陥没穴が、
直径約200メートル、深さ約180メートルであることが分かります。

そして、チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星の北半球で、
“ロゼッタ”が発見した陥没穴は18個。

深い穴にはガスとチリの噴流が見られますが、
浅い穴には噴流がないようでした。

観測で、これらの穴が何らかの「爆発現象」で出来た可能性が排除されたこも、
陥没説の妥当性がさらに高めていました。

今回の研究で立てた仮説は、
彗星の表面下にある熱源により、主に水、一酸化炭素や二酸化炭素でできた氷が、
固体から気体に状態が変化しているということ。

また、氷の塊が気体化して消失することによって形成される空洞が、
大きくなると最終的に天井部分が自重で崩れ落ち、
チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星の表面に見られるような、
側面が切り立った深い円形の穴が生じるとしています。

さらに、穴が深いほど「新しい」ものであることが考えられるんですねー

それは時間が経つにつれて、
壁部分が徐々に崩落してチリと氷塊が穴の底に溜まるからだそうですよ。


こちらの記事もどうぞ ⇒ チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星の表面に明るい領域、探査機“ロゼッタ”が発見したのは水の氷?