冥王星への再接近を約10日後に控えた、NASAの探査機“ニューホライズンズ”。

何らかの問題が発生し、
一時、通信ができない状態に陥っていたようです。

NASAによると、
通信が取れなくなったのは7月5日2時45分(日本時間)。

4時15分に通信は回復するのですが、その間に“ニューホライズンズ”は、
必要最低限の機器のみを動かす「セーフモード」に入ってしまいます。

このモードに入ったのは、
探査機に搭載されているコンピュータが問題を検知したことで、
自動的にメインのコンピュータから、
バックアップのコンピュータに切り替えられたためなんですねー
冥王星に接近する探査機“ニュー・ホライズンズ”
(イメージ図)


問題の解決には1日以上が必要

探査機の本体や搭載機器の状態を示す信号“テレメトリー”は、
地球に向けて送られていて、
今のところ、機体が壊れているなどの兆候はないようです。

でも、依然としてセーフモードに入ったまま…
なので、通信ができなくなった原因を突き止め、解決しなければ、
通常の運用に戻すことはできないんですねー

また、セーフモードのままでは科学観測機器などが動かせないので、
このままでは、冥王星を観測できないことになります。

NASAでは、この問題を調査する委員会を組織し、
正常な状態に戻せるよう問題の分析と対策に当たっています。

ただ、地球と探査機の距離は約49億キロ。
これだけ離れていると、通信には往復で約9時間もかかるので、
復旧には1日から数日かかるそうです。

目的地になる冥王星の通過まで、あと約9日間…
一刻も早い復旧が望まれています。


観測のチャンスは1度きり

現在のところ、
冥王星への最接近は7月14日20時50分(日本時間)ごろ。

冥王星をつぶさに観測できるチャンスは、この1回きりしかないんですねー

それは“ニューホライズンズ”が他の惑星探査機のうように、
目的地の惑星の周りを回る軌道に乗るのではなく、
その近くを通過することのみで観測を行うからです。

もし冥王星の周回軌道に乗ろうとすると、
より大型で複雑な探査機が必要に…
なので開発が現実的でなくなるそうですよ。


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