20年前に発見された系外惑星第1号として知られる“ペガサス座51番星b”の、
可視光スペクトルが直接検出されました。

こうした検出の成功は初めてのことで、
系外惑星や惑星系の特徴を知るうえで、大きな成果になるそうです。
系外惑星“ペガサス座51番星b”(左)と主星“ペガサス座51番星”(右)
(イメージ図)

“ペガサス座51番星b”は通称“ベレロフォン”といい、
ペガサス座の方向約50光年の距離にある系外惑星です。

発見は1995年。
「太陽のような普通の恒星の周りを回っている」と確認された系外惑星の第1号で、
主星に近い巨大ガス惑星“ホットジュピター”の1つです。

これ以来、1900個以上の系外惑星が見つかっているのですが、
発見から20年となる“ベレロフォン”が、再び注目を浴びているんですねー

この理由は、
「史上初めて、主星の光を反射した系外惑星の可視光スペクトルの直接検出」に、
成功したからでした。

研究チームは“ベレロフォン”の観測に、
ヨーロッパ南天天文台ラ・シーヤ観測所の
高精度視線速度系外惑星探査装置“HARPS”を使用したそうです。


系外惑星の可視光スペクトルが直接得られれば、
惑星のさまざまな特徴の推定が可能になります。

たとえば、系外惑星の大気を調べるのに広く用いられてきた方法に、
主星の前を惑星が通過する(トランジットする)際に、
惑星の大気を通り過ぎた主星の光のスペクトルを調べるものがあります。

でも、この方法はトランジットを起こさない惑星では使えません…

“ベレロフォン”もトランジットは起こしませんが、
可視光スペクトルが得られたおかげで、軌道が地球から見て約9度傾いていることや、
反射能が高いことが分かってきたんですねー

今回の成果は、
惑星の質量や軌道の傾きといった、
惑星系をより深く理解するために必要な情報が得られたこと。

さらに、大気や表面の組成を知る手がかりになる、
惑星表面の反射能も推定できる重要なものと言えますね。