天の川銀河で大量に星が生まれた“ベビーブーム”の時代は、
約100億年前のことになります。

ただ太陽は、そのベビーブームから遅れること約50億年…
星の形成がすっかり落ち着いてしまった頃に、ようやく誕生したようです。


天の川銀河は、数千個の星が集まった天体で、
その星が、最も活発に作られていたのは、今から約100億年前のことになります。

天の川銀河の現在の星形成率は、1年に太陽1個分程度ですが、
ベビーブームだった100億年前には、
天の川銀河は現在の30倍もの勢いで、星を生み出していたと考えられています。
100億年前の天の川銀河(イメージ図)。
赤い部分で星が勢いよく作られている。
集団で生まれた星は、青い集団として描かれている。

今回の研究では、
ハッブル宇宙望遠鏡や赤外線天文衛星“スピッツァー”、“ハーシェル”のデータを用いて、
数千個もの銀河を調査。

宇宙の歴史の中で、天の川銀河のような銀河が、
どのように成長し星を生み出してきたのかを調べています。


遠い銀河を観測すれば、
それだけ過去の、つまり宇宙の早い時代の銀河を見ることができます。

こうして100億年以上も宇宙の歴史をさかのぼって、
銀河の成長や星形成の歴史を調べたんですねー

結果、各時代にどのくらいの勢いで星が作られ、銀河が成長したかが分かってきました。

様々な時代の銀河。左端は113億年前。
時代が進むにつれて、銀河が大きく、重くなり、形も整ってくる。

一方、太陽が誕生したのは今から約50億年前。
つまり、天の川銀河のベビーブーム時代から、約50億年も後のことになります。

もちろん、遅いから悪いわけではなく、
それどころか、遅かったおかげで太陽系や生命が誕生したとも言えます。

惑星や生命の元になる酸素や炭素、鉄など重い元素は、
ベビーブームの頃に生まれた星の内部で作られ、星の死とともに宇宙空間に広がって、
次の星へと取り込まれていきます。

なので、時代が進むほど宇宙での存在量が増えていき、
生命が誕生する環境も整っていったことになるんですねー