90光年彼方の若い星を取り囲むチリの円盤。
この円盤の外縁部に、小天体が衝突した痕跡と見られるチリが、
濃く集まっているようすが観測されました。

この観測は、太陽系のような惑星系の形成過程についての理論予測を裏付ける成果になるようです。


アルマ望遠鏡で観測されたのは、
かみのけ座の方向90光年彼方という近距離にある、
およそ1億歳の若い星“HD 107146”を取り巻く“デブリ(残骸)円盤”。

「太陽系の若いころに似ているのではないか」っと考えられていて、
惑星系の形成期から安定して成熟した段階への進化途中にある、
という点でも注目される天体なんですねー
“HD 107146”の周囲のデブリ円盤。
冥王星サイズの天体が周囲の小さい天体と衝突し、チリをまき散らしている。

観測の結果、中心星から130億キロ(太陽~海王星の距離の約3倍)という円盤の外縁部に、
ミリメートルサイズのチリが大量に存在していることが分かります。

研究チームは、このチリについて、
小さな天体が衝突して冥王星サイズの天体(微惑星)が作られる際に、
まき散らされたものでないかと考えて考えています。

惑星系の形成期から安定した段階への途上にある星のデブリ円盤は、
その外縁部にチリが農集するという理論予測があり、
今回の観測は、その通りのものだったんですねー

“HD 107146”の周りにのチリは、外縁部に行くほど濃くなっているのですが、
もっと若い星の周りでは、星に近い内側のほうがチリが濃いようです。

“HD 107146”では、星に近いあたりでは惑星形成はほぼ完了していて、
一方、外縁部では今まさに天体が衝突・合体を繰り返して、微惑星が形成されつつあるようです。

さらに、円盤の中にはチリが少ない領域が幅12億キロにわたって広がっていて、
地球程度の大きさの惑星が、周囲のチリを掃き集めて作られたのではないかと考えられます。

このことは、地球型惑星の形成過程を考える上でも重要な発見になるようですよ。
アルマ望遠鏡が観測した“HD 107146”の周囲のデブリ円盤。
中心に星があり、その周りを取り巻くチリの分布が映し出されている。
円盤の中ほどにはチリが少ない領域がり、惑星の存在が推測される。