アポロ宇宙飛行士から「ブルーマーブル」と称えられた青く美しい地球。

10月30日に発表された古代隕石の最新研究によると、
その壮麗な姿の源である“水”は、地球の誕生当時から存在したそうです。
NASAの探査機“ドーン”のフレーミングカメラが撮影した、小惑星ベスタの南極付近。


地球の海は、いつどこから来たのでしょうか?

今回の研究では、従来の説よりもかなり早い時期に、
地球に海が到来していた可能性を見つけることになります。

それは約46億年前…
内太陽系のすべての天体がまだ形成中の時代で、
地球の水の起源を何億年も巻き戻すことになるんですねー

従来の仮説では、形成当時の地球は乾燥していて、
その後、高エネルギーの衝突によって表面は溶けた状態になり、
水がもたらされたのは、水分を多量に含む彗星や小惑星の衝突が頻繁に起こった、
かなり後の時代だというものです。

地球の形成時に存在した水分子は、蒸発または宇宙に吹き飛ばされて、
現在、海として表面を覆う水は、何億年も後にやって来たと考えられています。

ただ、この仮説の確証は得られていないんですねー

研究チームでは、水が到来した正確な時期を突き止めるため、
太陽系の歴史の中で、異なる時期に形成された複数の隕石の分析に取りかかります。

最古の隕石は炭素質コンドライトで、
どの惑星よりも古く、太陽系創世当時の物質に関する手がかりが含まれているそうです。

そこで注目したのは、大型の小惑星ベスタに由来するとされる隕石。

ベスタは太陽系の誕生から約1400万年後に、地球と同じ地域で形成されたと考えられていて、
太陽系と同じ組成を多くとどめています。

中に大量の水を含み、以前から地球の水の起源として有力な候補でした。


測定データによると、ベスタ由来の隕石の化学組成は、
炭素質コンドライトや地球上で見つかる岩石と同じものでした。

つまり、炭素質コンドライトが水の共通の起源である可能性が高いことに…
地球上の水は、これらの岩石と同時に降着した可能性が高く、
形成当時から表面に、水をたたえた惑星だったことになるんですねー

このことは、現在の地球の70%を覆う水の一部が、
後から到来したという可能性を否定しているわけではありません。

従来の説よりも早い時期から、
「すでに生命の誕生に十分な水が存在していた」
ということがポイントになります。

初期の内太陽系に水が存在していたとすると、
地球型惑星の水星・金星・火星にも可能性があることになります。

いまは厳しい環境ですが、
初期には水分が多く、生命が進化していたのかもしれませんね。