木星の衛星イオは、
地球以外で唯一、活火山活動が観測されている天体です。

そのイオで1年前にあいついだ大規模噴火を、
ハワイのマウナケア山頂の望遠鏡群が観測していたんですねー

大規模な噴火は、
2013年8月に3度にわたり発生。

イオの南半球で15日に発生した2度の噴火をとらえたのは、
ハワイにあるケック2望遠鏡でした。

噴火口からあふれ出たマグマが、
一気に溶岩流となって広がります。

1度目は面積約130平方キロ、
2度目は310平方キロにわたって、厚さ10メートルで流れたそうです。

そして8月29日に北半球で起こった最大級の噴火は、
ジェミニ北望遠鏡と赤外線望遠鏡施設“IRIF”でとらえられています。
2013年8月15日と29日にとらえられたイオの大規模噴火。

地球で現在見られる火山噴火より、はるかに高温なので、
「誕生したばかりの頃の地球に存在した火山に近いマグマ組成」と考えられているんですねー

この現象の際には、
イオの大気構造に対する噴火の影響についても調査が行われ、
日本の惑星観測衛星“ひさき”も含めて、複数の望遠鏡が同時観測を行っています。

また、この研究では、
分光観測からマグマの噴出量を推算するモデルも編み出されています。
このモデルは、原始の地球などの岩石惑星で、
地表が形作られていったプロセスを知る手掛かりになるそうです。

イオは地球以外で活火山の存在が知られる、唯一の太陽系天体です。

なので、イオを恒常的に観測することで、
イオや原始惑星の火山活動について、さらに詳しく分かってくるはずです。
ただ、イオでは最初に火山が見つかって以来、溶岩噴泉の発生が観測されているのですが、
継続的な観測研究が、あまり盛んじゃなかったんですねー
残念なことに、観測サンプルは2006年までの約30年間で13件しかないそうです…