地球から見て、太陽以外の恒星(主星)の手前を、その星を公転する惑星が横切る、
“トランジット”という現象があります。

“トランジット”現象では、主星の光が手前を通過する惑星にさえぎられて、
わずかに暗くなることから、惑星の存在を知ることができます。

そして今回、“トランジット”としてはもっとも長い、
704日周期で公転する系外惑星が発見さました。

この惑星は“ケプラー421b”といい、
こと座の方向1000光年の距離に位置する、天王星サイズの系外惑星です。

さらに“ケプラー421b”は、岩石惑星とガス惑星とを分ける境界線“スノーライン”よりも、
外側の軌道を持っていたんですねー
ケプラー421b(イメージ図)

“ケプラー421b”は、
主星からの距離約1億8000万キロの軌道を回っていて、
太陽系でいえば、地球軌道と火星軌道の間にあたります。

これだけだと、
人が住めそうな軌道に思われますが、
主星が太陽よりも暗く低温なので、
届くエネルギーは少なく、
残念ながら、摂氏マイナス90度以下という低温の環境のようです。

“ケプラー421b”は、
この惑星系の“スノーライン”よりも外側に位置していて、
“スノーライン”を超えた領域に見つかった、初めてのトランジット惑星でもあります。

主星から近い場所で岩石惑星、遠い場所でガス惑星が形成されると考えられていて、
この境界を“スノーライン”といいます。

ただ、これまでに発見された多くのガス惑星は、
主星のすぐそばを、数日から数時間という短い周期で回っているんですねー

たぶん“スノーライン”より外側で形成されたガス惑星が、
じょじょに軌道が内側に移動してきたと考えられています。

そして、“スノーライン”外の“ケプラー421b”は、
今ある場所で形成され、軌道の移動を経験していない可能性があるそうです。