銀河の中には、お互いの接近衝突により面白い形に変形して見えるものがあり、
私たちの目を楽しませてくれます。

“Arp 142”もその一つで、卵とそれを抱くペンギンのようにも見えるユニークな姿をしているんですねー

この画像は、ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた2つの銀河の姿で、
うみへび座の方向約3億3000万光年彼方にあります。
“ペンギン”にあたる銀河“NGC 2936”が、“卵”にあたる銀河“NGC 2937”の重力に引っ張られて、
ゆがんだ形になっています。












可視光と赤外線でとらえた“Arp 142”







2つあわせて“Arp 142”とも呼ばれ、
1960年代に特異な形状の銀河ばかりを集めて紹介したカタログに掲載されています。

“NGC 2936”の中でもっとも明るい、ペンギンの目にあたる部分。
これが、かつて綺麗な渦巻型をしていたであろう銀河の中心核“バジル”です。

この“バジル”を中心に伸びていた腕が、楕円銀河“NGC 2937”の重力で湾曲し、
中に含まれるガスやチリからの星形成が誘発されています。
こうして生まれた若い星たちの青い輝きが、この画像にも見ることができます。

ただ“NGC 2937”の方は、卵のような見た目とはうらはらに、ガスとチリをほとんど残さない古い楕円銀河になります。
赤みを帯びた光は、年老いた星たちが放っているんですねー