小惑星探査用の宇宙望遠鏡を打ち上げる計画が、6月28日に発表されました。

この計画を進めているのは“B612”という財団。
元宇宙飛行士や、NASAのベテラン天文学者が率いる非営利団体です。

民間資金による、初の深宇宙ミッションとなるんですねー
2017~2018年に赤外線衛星“センティネル”を打ち上げ、太陽系内の小惑星マップの作成を目指します。

なぜ小惑星マップなのか? っというと
地球に衝突するかもしれない天体(地球近傍小惑星)の、現在および今後の軌道を明らかにするためなんですねー

B612財団は、これまでに1万個ほどの地球近傍小惑星を発見・追跡しています。
特に大型で危険性の高いものは、ほとんど突き止めているのですが… まだ多くの未発見領域が残っているんですねー

特に心配しているのは、比較的小型で発見しづらい小惑星です。
これは地球全体を滅ぼすことはなくても、衝突すれば複数の都市を消し去る威力は十分にあるからです。

例えば、謎のツングースカ事件を引き起こしたとされる小惑星。
この小惑星と同等のサイズの地球近傍小惑星は、推定で50万個も存在するようです。
今から100年以上前に起きたこの事件では、シベリア辺境の広大な森林がなぎ倒されています。

なので、地球近傍に存在する小惑星の地図作成と追跡は、
地球への壊滅的被害を防ぐためにも必要なんですねー

もちろんNASAは、すでに取り組んでいるのですが、
地球軌道を横切る全領域の98~99%はまだ地図化されてないとか…

まぁー 政府を説得するより、「自分たちでやってしまおう」っというミッションです (^^

とは言え、アメリカ政府もNASAの地球近傍天体プログラムを通じて、地球に衝突する危険のある小惑星や彗星の捜索と追跡はやっています。

このプログラムで発見した地球近傍天体は9054個にのぼります。
そのうち1317個は地球に衝突する可能性があり、849個は大きさが直径が1キロを超えるものとか… 地球に衝突すると壊滅的な被害をこうむります。

また、NASAの“惑星防衛タスクフォース”では、より小型の地球近傍小惑星を発見するため、金星に近い軌道上に赤外線宇宙望遠鏡を設置することを勧めています。






赤外線衛星“センティネル(Sentinel)”は
金星(Venus)に近い軌道を回り
太陽に背を向けて観測する


なぜ金星に近い軌道かというと、
地球と太陽の間に望遠鏡を設置すると、まぶしい太陽の光に常に背を向けて地球軌道を観測できるからなんですねー
さらに赤外線を使って観測すれば、小型で暗い小惑星を見落とすことも少なくなります。

計画通りにいけば“センティネル望遠鏡”は、地球より48~274キロ太陽に近い軌道を回ることになります。
そして26日ごとに観測を行って移動している天体を見つけ出し、地球に分析用データを送るんですねー

“センティネル”は観測開始から5年半以内に50万個の地球近傍小惑星を発見・追跡する見込みです。
そのうち90%が直径140メートルを超えるものになるようです。