帽子のような形をしている“ソンブレロ銀河”
おとめ座の方向2800万光年かなたにあり、つばの広い帽子(ソンブレロ)に似ていることから名付けられました。






可視光だと円盤銀河に…
(ハッブル宇宙望遠鏡)


これまで円盤銀河と思われていたんですがねー
NASAの赤外線天文衛星“スピッツァー”の赤外線観測で、
実は大きな楕円銀河の中に円盤が収まった複雑な構造になっていることが分かりました。







青色の部分が巨大楕円銀河
(赤外線の擬似カラー画像)



銀河全体を包み込むように希薄な星間物質や、
球状星団がまばらに分布している球状の領域をハローと言います。

“ソンブレロ銀河”のハローは比較的軽くて小さいと思われていたんですがねー
塵で隠れた古い星までとらえた“スピッツァー”の赤外線画像から、
ハローが実は巨大な楕円銀河のものに相当するサイズと質量を持っていることが明らかに…
二つの構造を併せ持つめずらしい銀河になっちゃいました。

この構造がどのようにして出来たのか?

普通は巨大な楕円銀河が円盤銀河を飲み込んだ っと思いますよねー
でも、それだと円盤の構造が崩れてしまうので可能性としては低くなります。

で、考えられるのが90億年以上前、楕円銀河に大量のガスが供給されて円盤構造が作られたというシナリオ

この頃の宇宙にはガス雲が網の目のよう広がっていて、一部は銀河の成長源となっていました。
重力によって引き込まれたガスが銀河中心核の周囲を渦巻き平らな円盤を形成し、その円盤のガスを材料として星が形成されたというものです。

これにより円盤銀河では数百個程度しかない球状星団(古い星々が球状に集まった天体)が、なぜ“ソンブレロ銀河”には約2000個も存在するのか分かってきました。

“ソンブレロ銀河”は巨大な楕円銀河だったんですねー