こんにちは!
本日もお読みいただきありがとうございます。
モンテッソーリ教育に基づいた
親子の時間を豊にする
親子料理教室「子どもの台所」主宰
一般社団法人 日本モンテッソーリ幼児教室協会
おうちモンテッソーリ講師
さいとう ゆいです。
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「痛い」は、育ちのサインだった。
ある日、娘と台所で料理をしていたときのこと。
慣れない手つきで包丁を握っていた娘が、
ふとした拍子に、指を切ってしまいました。
「いたいっ……」
私の顔を見る娘。
わーん!泣いて、少しパニックに。
私も思わず胸がギュッとなったけれど、そこですぐに感情的にならず、こう声をかけました。
「痛かったね。今から、血を止めるために、ぎゅっと握るよ。」
それだけ伝えて、
淡々と止血をし、絆創膏を貼って、
あとは静かに、彼女の言葉を待ちました。
すると少しして、
「……もう一回やる」と娘。
また包丁を握り、調理に戻りました。
――この日、私が改めて実感したのは、子どもは、自分で決める力を持っているということ。
そして、それを信じて待てるかどうかが、
大人が大切にしなければならないところなのだということ。
モンテッソーリ教育では、子どもは「自分で育つ力を持っている」とされています。
包丁で指を切った出来事は、確かに「痛い」ものでしたが、その中にこそ「やり抜こうとする意志」や「自己決定の芽」が育っていたのです。
もちろん、すぐにできるようになるわけではありません。
でも、自分で選び、自分で失敗し、もう一度選び直す。
――この繰り返しの中でこそ、
子どもの可能性を伸ばしていくことができます。
私たち大人ができるのは、
声をかけすぎず、手を出しすぎず、
信じて待つこと。
家庭という一番小さな社会の中で、
自分の人生を自分で選んでいく力を、
子どもが自然に身につけていく。
そのサポートこそが、おうちモンテの目指している世界です。
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