今日12月14日は亡き母の3回忌。
2019年に甲状腺未分化がんで亡くなった母。
あっという間に時は過ぎるものだ。
癌発覚から約一年半で亡くなった母。
甲状腺癌が見つかり摘出手術になり、その後の病理検査で未分化がんが見つかった。
未分化がんなんて初めて聞いた言葉だった。
その説明を聞いてもピンと来なかった。
だって、その時の母は元気だったから。
甲状腺を摘出したとは言え、その時点ではそれでほぼ完治の話だったのだから。
未分化がんが見つかり、説明としては…まぁ先は長くないと言う事なのだが…治す治療も無いらしいのだが…
放射線と抗がん剤での対処療法と言うのだが…
とにかく目の前の母は元気だったのだから。
それからひと月も立たず転移が見つかり、日ごとに広がっていった。
それでも母は比較的元気だった。
亡くなるひと月前までは美容室に立ちお客様をこなした。(多少はしんどい時もあっただろうが)
それが残りひと月あたりからはガクッと悪くなった。
癌の終末期らしい。
あっという間に呼吸器を付ける状態…
今は振り返って話しているが、当時はいつが最後の日になるかなんて当然分からない。
次第に言葉も無くなっていく母、それでも呼吸はしてるし、触れば温かい。少し苦しそうだが、寝ているようなものだ。
「なんとか年は越したい…」
そんな事を言っていた母。
兄弟と泊まりで看病していたのだが、その日は弟が泊まり僕は夜帰宅した。
その翌朝。弟も仕事で病院から帰宅した後…
誰も居なくなったところで…
息を引き取った。
連絡を受けて病院へ…その日は日差しの明るい朝だった。冬のキラキラした日差しが優しく母を照らしていた。
呼吸をしてない。
「今日がその日だったのか…」
泊まれば良かった…最後の言葉は?
あの日…あれをしてれば…もっと早く検査してれば…健康診断をちゃんとしてれば…
急に後悔が頭を駆け巡った。
ごめん…ごめん…ごめん…
ごめんばかりが溢れて来た。
自分へどんな息子だったのだろう?
あなたは最高の母だったのに。
俺、なにもしてやれてない…
ごめん…
そんな12月14日。
この日になるとごめんが溢れる。
そして、あなたの子で良かったと心底思う。
ごめんとありがとうが混ざってなんだか不思議な気持ちになる。
そんな12月14日なのだ。