
私は会社員時代、
仕事のストレスでうつ状態になり、
自殺衝動にかられました。
新しいアイデアを出しても評価されず、
数字を出しているのに卑下され・・・
「他者の評価を気にするからだ」
という人もいるかもしれませんが、
仕事は他者からの評価があって、
多少なり成り立つものです。
結果が出ていないのなら、
あきらめようがあるのですが、
きちんと形あるものができていて、
数字としての結果が出ているにもかかわらず
評価されないどころか、
降格の憂き目に遭っている。
もう、努力しようがありませんでした。
その頃の私に、今はやりのこのセリフ
を言ったらどうなるかと想像してみました。
「頑張らないでいいよ。
何もしなくていいよ。
あなたは、そのままで価値があるんだよ」
おそらく、当時の私はこう答えるでしょう
「ざけんじゃねぇ。
何もしなくても価値があるだとぉ!?
私は、きちんと結果を出してるんだぞ。
何もしなかったわけじゃねぇんだ。
やれるだけのことはやってきたんだ。
人一倍頑張ってきたんだ」
では、当時の自分に
何て言ってあげればいいのか、
考えてみました。
おそらく、こう言うのがいいでしょう。
「もうこれ以上、頑張らないでいいよ。
きみは十分、頑張ってきた」
何が違うの?
と思われたかもしれません。
「もうこれ以上」が、
入っているかいないかの違いです。
たったそれだけの違いですが、
大きな違いです。
ニコニコ「もうこれ以上」が入ると、
頑張ってきたことを
肯定されていると感じます。
ショボーン入っていないと、
頑張ってきたことを
否定されているように感じます。
「頑張るから成功できないんだよ。
頑張らなきゃ、楽して成功できるのに。
馬鹿じゃないの」
って、感じかな。
人は否定されると変化・成長
することができません。
カウンセリングの基本が
傾聴・共感であるのは、
否定せずに話を聴くことで、
クライアントさんの防御を解き、
変化成長できるように
するためなのです。
かといって、
否定さえしなければ、
人は変化成長できるのか
というと、そうとも限りません。
試行錯誤することが
習慣となっている人は、
それだけでも充分
であることが多いです。
ですが、行動が習慣になっていない人は、
最初の一歩を誰かと一緒に
考えてもらわないと、
なかなかうまくいきません。
「頑張らなくていい」
という言葉に肯定的に反応するのは、
多くの場合(絶対ではありません)
【頑張っていない人
(悩んでばかりで行動していない人)】
です。
ですから、こういう人たちに
「頑張らなくていい」というと、
行き詰まりをますます
深めてしまうことになりかねません。
↑
ここ、すごい大切なポイントです。
頑張ってきた人
(実際に行動してきた人)には、
「『もうこれ以上』頑張らなくていいよ」
と言うことで、
今までの自分の努力を認めることができ、
努力の方向性を変えたり、
楽しむことにフォーカス
できるようになったりして、
再び立ち上がることが
できるようになるのです。
反対に、
頑張っていない人
(悩んでばかりで行動していない人)には、
「なにをどう頑張ったらいいか、
何をしたらいいのか分からなくて、
行動が起こせないんですね」
と言ってみる。
そう言われることで、
「ああ、私は悩んでばかりで
行動してこなかった」
ということに気づく
ことができるでしょう。
そして、コーチなりカウンセラーに
サポートしてもらって、
最初の一歩を踏み出すことで、
変化成長することができるのです。
すべての人、すべての問題に
万能な方法などありません。
↑
ここもすっごく大切なポイント
その人が、何に悩み、
どんなことに行き詰っているのか?
どうすれば、その人が
自分を否定することなく、
新たな一歩を踏み出せるようになるのか?
それを考えるのが、
醍醐味だと私は思っています。