どうして、私の名前を。
一瞬空耳かと思って、私はそのまま聞こえないフリをした。
「聞こえてんだろ、お前だよ」
あ、やっぱり?
おそるおそる振り返れば、すでに真後ろにいた当麻様。
「ひっ」
「てめーは、耳がねーのか」
当麻様はそういうと、私の腕を強く掴むと、グイッと力強く引っ張った。
「いっ、痛い」
「黙れ、ちょっと来い」
そう無理やりひき連れられて、私たちはさらに裏路地に入りこんでいった
「ちょ、別に誰にも言わないですって」
口止めかと思って、私はそう口にした。
反応が、ない。
なんだ。ムカつく。
暗がりの中、当麻様の表情は良く見えない
沈黙。
一体、何がしたいのだろうか。この男は。