空を見上げると
線を残して残して去っていく飛行機
飛行機に乗るのが好き
タビノハジマリ
タビノオワリ
空港に着いてから離陸するまでの
なんとなく身体にかかる緊張感
小さい頃、自分が急に
大人になった気分がした
あのちょっと誇らしげな感覚に似ている
飛行機が走り出し、ぐっとGがかかって加速する瞬間
そこからふわぁって飛び上がる瞬間
徐々に景色が広がって・・・
シートベルトのサインが消えるまでのあの時間が好き。
それから、
「まもなく当機は・・・空港に・・・着陸します」とアナウスが流れ
にわかに周りがざわざわと着陸の準備のために荷物をまとめたりと
落ち着かなくなる。
キャビンアテンダントがリズム正しく動き、搭乗客をさりげなくサポートする
シートベルトの着用サインが出ると、あの緊張感が戻ってきて
それから、しばらく頭の中でこれからの旅に思いを馳せる
気づくとぐんぐん地上が近づいて、そこからは
「楽しくてしょうがない！！」
そして、また一歩「大人になった」的な感覚になって
背筋を伸ばし、堂々と機内から空港へ向かう自分がいる。
背伸びして大人の振りする子供みたいな大人だ
まもなく、誕生日・・・区切りのいい歳だ
ここから十年、飛行機に乗って
世界中を旅しよう。
きっと、そんな十年になる。
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