その2    父方(カパアケア)系図

 

Keaweikekahialiiokamoku ハワイ島王

 

5代前  父 Keaweikekahialiiokamoku   /  母 Lonoma Ikanaka

         → 子 Ka I-i mama, 通称 Kalaninui Iamamao

 

4代前 父 Kalaninui Iamamao   /   母 Kaolanialii 

        → 子 Alapaiwahine

 

3代前 父 Kepookalani   /   母  Alapaiwahine 

     →  子 Kamanawa 

 

2代前  父 Kamanawa   /  母  Kamokuiki

     → 子 Kapaakea

 

1代前    父 Kapaakea   /   母 Keohokalole

当代    → 子 Kaliokalani James,   Kalakaua,  Liliuokalani,  Anna Kaiulani,        

                        Kaiminaauao,   Miriam Likelike,  Leleiohoku, W.P.   

 

後代   父  Archibold Scott Cleghorn /  母 Likelike

     → 子 Victoria Kawekiu Lunalilo Kalaninuiahilapalapa Kaiulani

 

記:リリウオカラニの曽祖母、アラパイワヒネは「創世記伝承」(Kumulipoのことと思われる)の来歴の中に歌われている人物である。

彼女の夫ケポオカラニは、カメハメハ1世の従兄弟だった。

 

 

************

 

はい、ここから解説入れていきます。

 

(1)ではカラカウア王家の母方の代々の祖先を列記してありましたが、

続いて父方の祖先の家系が記されています。

 

父方の祖先は、Keaweikekahialiiokamokuから始まります。

 

ケアヴェイケカヒアリイオカモク とはどういう人か。

この方は、17世紀ごろにハワイ島の大部分を治めた大王で、

ハワイ島は別名を、Moku o Keawe, 

「ケアヴェの島」とも呼ばれるのですが

その”Keawe ケアヴェ”は、

このKeaweikekahialiiokamoku さんに由来するのだそう。

 

ハワイの他の島々も、

例えばカウアイ島はManokalanipō,

オアフ島ならKakuhihewa, マウイ島ならPi'ilani, と

有名な王様(酋長)の名前がついた呼び方があり、

それは、その王様の時代に島が非常に栄えた歴史を称えるもの。

なので、ケアヴェ王もその時代ハワイ島が非常に繁栄したということですね。

 

このケアヴェさんは、島のあっちこっちにとにかくたくさんの妻がいて

子供がめっちゃたくさんいました。

そのためなのか、本書の巻末資料Eのページには、

妻のLonoma Ikanakaロノマイカナカさんのところに

(1st Wife) って書かれてあります。

(これは多分、最初の妻、という意味)

 

 

 

 

この妻ロノマイカナカとの間の息子、

カラニヌイヤママオの娘がカラカウア王家の曽祖母、

アラパイワヒネで、「クムリポ」にも登場する名前である、と。

クムリポは以前にも訳注で書いたと思いますが、

 

「ハワイの創世神話」として有名で

多くの研究がなされている叙事詩ですが

その一方で、カラカウア王家の家系を伝える系譜史でもあります。

 

 

家系を伝える詠唱詩があるということは

もうそれだけでその家系はただの平民ではないということですよね。

血筋が由緒正しいものであることを証明するものですから。

リリウオカラニは自らの家系が高貴なものであることを示したんです。

 

それで、この後 巻末資料(3)では

カメハメハ王家の家系図になり、そこでも登場するのですが

アラパイワヒネの夫のケポオカラニはカメハメハ大王の従兄弟

という関係性があると書いています。

カメハメハ王家との繋がりが示されました。

 

他にももっと色々あるんですけど、

とんでも無くこんがらがってくるので煽り

ここでは触れないことにします。

 

古代のハワイでは夫も妻も複数あるし、

兄妹婚とか親族婚も普通に行われていました。

これは血筋の純粋性を保つことで神聖性を高める、

という意味合いがあったそうです。

 

また私が読んだ本の中には、

家族を残して男が死んだ場合、

残された家族を、必要に応じて

その人の父や兄、弟などが

自分の家族として守ったり子供を育てたりということもあった、

大きな意味での「家族」という関係もあったそうです。

その場合、夫婦間に性的な繋がりがなくても夫、妻

というふうに周りも受け入れた、そうですよ。

(全ていつもそうだったとはいいませんが)

 

とにかくこの家系図を読み解くのって

もんのすご〜〜〜っっっっく

大変 なんです。。。悲しい

どの名前も字数が多いし、、、似たような名前いっぱいだし、、、

でっかい紙に何度も家系図を自分で書いたのですが

何度書き直しても紙が足りなくなる泣き笑い 

のでまだ全体像掴めません。。。あははは〜〜〜・・・ネガティブ

 

あまり大した解説できませんでしたが、

またチョコチョコ書き足していきますね

 

巻末資料E はまだ続きますが今日はこの辺で〜〜