あ つ・・・という間に

一月ももう半ばを過ぎてしまいました。

 

今更こんなご挨拶もどうなのか?と思いますが滝汗

とりあえず

新年あけましておめでとうございます門松絵馬門松

 

新年早々から

トンガの海底火山の大噴火に伴う津波がありました。

ハワイ島のキラウエア火山も、

一時はいなくなったかと思われたペレ様が

見事カムバックを果たしているらしいです。

 

こうしたニュースを見ていると、

ハワイ、ポリネシアの世界の神話や伝承が

太古の歴史を伝えるものであるのだということが

ひしひしと実感されます。

 

 

 

ハワイのキラウエア火山の女神、ペレの物語の一つに、

ペレがハワイに渡ってくる原因となった物語があります。

 

 

 

やしの木 やしの木 やしの木 やしの木 やしの木 やしの木

 

昔々、ペレは遥か南、カヒキの島で生まれました。

 

おじさんのロノ・マクアは火の神で、

このおじさんから火を操る才能があると認められ、

火を操る魔法の杖と技を全て伝授されました。

 

一方、ペレの姉のナマカ・オ・カハイは海の女神で、

巨大な海と波の力を思いのままに操る力を持っていました。

 

ナマカ・オ・カハイには夫がいたのですが、

長い黒髪と燃えるような瞳、

崖のようにピンとそり立った背筋と

満月のように豊かな胸をした妹のペレに惹かれてしまい、

二人はナマカの目を盗んで密会するようになりました。

 

そのことを知った姉ナマカは

当然のことながら激怒。ムキー

 

ペレとナマカの間には壮絶な闘争が起こります。

 

                 ドンッ 波 メラメラ 波 ドンッ 波

 

ペレが熱い炎や溶岩、噴煙を吹上げれば

ナマカはその上を巨大な津波で飲み込もうと襲い掛かる。

島は噴きあがる炎と津波でメチャメチャに破壊されていきました。

 

このままでは世界が滅亡してしまう、と

母親のハウメアが間に入り、

ペレにこの島を出ていきなさい、と告げます。

ペレはホヌア・イ・アケアという名のカヌーに乗って

兄弟や妹たちを連れて島を離れ、

新天地を求めて旅立っていきました。

 

このとき、一番下の妹はまだ卵の状態で

ペレの懐にしっかりと守られて海を渡ったのですが

この子が、ヒイアカ・イ・カ・ポリ・オ・ペレ

(ペレの胸にいるヒイアカ)と呼ばれました。

 

ペレたちのカヌーは旅を続けて、

その終わりにハワイ諸島にたどり着き、

北の島から火を燃やせる火口を探しながら南下して

最後の最後にようやくハワイ島のキラウエア火山に

安住の地を見つけました。

 

やしの木 やしの木 やしの木 やしの木 やしの木 やしの木

 

という物語です。

 

様々なバージョンやディテイルがあり、

またさらにこの後にも壮大な物語が続くのですが、

(というかこの後の話の方が有名?)

 

今回のこの物語、

特に前半の、火の女神ペレと海の女神ナマカの戦いは、

トンガの噴火と津波を連想させませんか?

 

火山の噴火は巨大な津波に飲まれ

火は消されてしまうが

その後に大地が、島が現れる。

まさに神話に語られているような出来事が

リアルタイムで今も起きているのだな〜と

恐れつつも驚きの目でニュースを見ています。

 

そういえば去年に日本の南でも海底火山の爆発があり、

その後沖縄の海岸線が軽石で埋め尽くされています。

今回のトンガの噴火の影響も、これからどのようなものになるか

わからないことがいっぱいです。

 

感染症や天変地異に人間の力は無力に等しい。

だから殺しあったり奪い合ったりしてる場合じゃないですね、

世界の人がみんな互いに助け合っていかねば!

 

などとそんなことを思いながら虹 

焼き芋食べる午後3時、、、指差し

 

 

 

それとはまたちょっと違うお話なのですが、

先日、ハワイ語を一緒に勉強している仲間と

NHKの新ドラマ、『わげもん』の話になりました。

 

私は録画予約をしておいて、その時はまだ見ていなかったのですが、

友人の話では

「ハワイ人のハワイ語が出てきたのよ凝視

というじゃないですか!

 

そいでようやく一昨日の土曜日、

録画したやつを見てみたんですよ。

 

『わげもん』は、

幕末の長崎、出島が舞台の時代劇。

どんどん増えてくる外国船と外国人を相手に、

日本語通訳をする通訳者、和解(わげ=和語翻訳)者

という意味です。

 

その第一回目に、

アメリカ船で奴隷のようにこき使われ虐待されていた

ハワイ人の若者、Kai が登場します。

(Kai は「海」を意味するハワイ語です)

 

日本人のわげもんは、

当時は外国語といえばオランダ語と英語がメイン。

しかしKaiの言葉はそのどれでもない。

 

オアフ島出身のカイは、

「いむあ・え・なー・ぽきい・・・」

と謎の言葉を繰り返す。

 

この言葉。

 

”Imua, e nā pōkiʻi.”

 

直訳すると

 

「前へ、兄弟たちよ。」

 

という意味になりますが、

カイは地球儀を手に、

この言葉を主人公の永瀬廉くんに繰り返すんですね。

 

これって、カメハメハスクールのスローガンでもありますが、

元々の出典は、

カメハメハ大王が戦いに出陣するときの有名な掛け声だったそうです。

 

"Imua e nā pōki'i a inu ika wai `awa`awa,  

`a`ohe hope e hoʻi mai ai"

 

「兄弟たちよ、前進せよ、戦いの苦い水を飲むのだ!

 後ろに退却はしないぞ!」

 

という意味になります。

 

(ちなみに、pōki'i というのは、

 自分より年下の弟妹や近い関係のいとこたちを意味する言葉。

 自分よりも若い兵士たちに呼びかけたっていうことになるのかな。

 大将から、「弟よ!」って呼びかけられたら、

 兵士たちも嬉しいし、意気が上がって

「命がけでやってやんぞ!」って気になるのでしょうね。

 

 余談ですが、

 Poki'i と言って思い出すのは、この伝説と言えるフラ。

 

 "Kaulana i ka pōkiʻi" 

 2001年のメリーモナーク、ミス・アロハフラの

ナターシャ・オダさんのフラですニコニコ飛び出すハート

 

めっちゃ関係なくてすんません!)

 

 

ドラマ『わげもん』の時代は嘉永2年、1849年ですから、

カメハメハ大王がハワイを統一して50年後くらい。

ハワイはカメハメハ3世の時代です。

リリウオカラニはティーンエイジャーになった頃。

 

大政奉還まではまだ20年ほど手前ですが

大きな変化のうねりに時代が動いている中で

こんなこともあったのかもしれない、と思うようなドラマで

大変興味深いです。

 

 

最後に、歴史つながりで、

私の大好きなコテンラジオで

とても興味深い話を聞きました。

 

それは、日本の財閥をテーマに取り上げた回で

住友生命の藤本さんという方が話しているのですが、

 

創業記念日に毎年社長が訓示をされる、

その70年分の訓示を全部読み返したそうなんですね、藤本さん。

 

そしたら、どこの時代でも必ず社長が語っているのが、

「今は変化の時代です」

「変化の時代にチャレンジしないといけない」

という言葉だった。

 

 

 

 

 

(藤本さんのお話は「財閥の歴史・後編」の、

 後半30分過ぎくらいから始まります)

 

 

そうなんですよ。

変化しない時代なんてないんですね。

 

風の時代、とか、価値観が激変する、とか

占い師とかいろんな人がいろんなこと言ってますけど

 

時代はいつでも動いてる!

リリウオカラニの時代も激変の時代でした。

カメハメハ大王の時代もです。

幕末も。

 

人間が生きている時代は、常に変化し続けている。

 

その中で、どう生きるか。

 

自分を見つめて、

光を目指して、

前に進め。

 

Imua!

 

私たちみんなが、

元気に前に進んでいける一年でありますように。

 

今回もまたまた長文の雑文、

話もあっちこっちに飛びまくりでしたが、煽り

 

本年もどうぞよろしくお願いいたします。