去年は新型コロナウイルスのために中止になってしまった

メリーモナークフェスティバル。

 

今年は関係者の皆様の本当に多大なご苦労のおかげで

無観客ながら、フラのコンペティションが無事に行われました。

 

日本時間では7月2、3、4日の午後1時から

オンラインで中継されましたね。

ご覧になった方も多いかと思います。

 

私も自宅のパソコンで中継を見ながら、

タブレットを使って友人とチャットで感想をお喋りしながら見るという

新しい生活様式(笑)で

連日5〜6時間の長丁場を最後まで完走。

順位発表まで堪能させてもらいました。

(座りっぱなしでお尻痛かったよ チーン )

 

 

今年は、リリウオカラニに関するフラもいくつかあって

とても興味深く観賞いたしました。

 

Halau o ka Hanu Lehua の ワヒネのカヒコ、

”Liliu Lei a ka Lahui"

 

 

冒頭の、マヌ・ボイド氏の前説では

「国民が心から愛するリリウオカラニを称えた歌」で

1895年、当時のハワイ語新聞 Ka Makaainanaに掲載された歌だそうです。

 

LILIU LEI A KA LAHUI.

(Na W. OLEPAU)

 

Hooheno neia nou e Liliulani;
Ke Kuini i poniia no Hawaii,

He lei nani oe na ka lahui,
O ka hulu o-o e memele nei,

 

ka pipio mai a Kuanuenue,
Ke kahiko nani ou e Kalani,

Hoike mai ana la i ka nani,
Na waihooluu a ka like ole,

 

Aahu iho oe i ka ahuula,
O ke kahiko nani o Hawaii,

Eia Hawaii ke ku nei;
I ke au la hoi o ke kolohe,

 

O ka lohe hoi o ke ola ia,
A o ke kuli hoi la e ka pilikia,

Auhea kakou e ka lahui,
E nonoi la i pono i ke Akua,

 

E pelu na kuli la i ka honua,
Haliu na maka i ke aouli,

 

O ka pono ia la o ka aina,
I welo hou ai Hae kalaunu;

 

Hainaia mai ana ka puana,
E ola o Liliu la i ke Akua.

 

(Buke Mele Lāhui.  page 6 より)

 

 

大雑把〜に訳すと、

まず最初のところでは、

リリウオカラニは国民の大切なレイ(敬愛の象徴)と称え

(しかも、’オ'オ鳥の黄色い羽根のレイ、これは王の象徴)

 

二段目では、美しい虹のアーチが出てきますが

リリウオカラニが生まれた(9月2日)とき、

空に虹がかかっていたという話があり、

(ハワイでは古来から虹は王族の印、吉兆です。)

このことを踏まえたものかと思います。虹

 

三段目では伝統の王の装束を身につけた女王の姿を歌い、

「この間違った時代、流れのなかで、ハワイよ立ち上がれ」

 

四段目ではリリウの健康を心配しているのかな?

そして国民に「神に正義を祈ろう」と呼びかけています。

 

大地にひざまづき、天を仰いで

この土地が正しく収まり王国の旗が翻るように

 

そして最後に、

リリウオカラニ女王の命、無事を神に祈っています。

 

 

ハワイ語の歌詞は、和歌の掛け言葉のように

同じ音の言葉に二重、三重にも意味を持たせていたり

私の拙いハワイ語の理解不足もあったりで

うまく訳せずごめんなさい。

もっと深い意味がいっぱいあると思いますが

ざっとこんな感じで、、、

 

 

 

衣装とかレイとかも全てフラの一部で、

歌に込められた意味を表現しているので、

このレイはどんなレイなのかなと色々考えます。

 

「ハワイの国民のレイ」と歌っているから

それぞれの島の花を編み込んであるのかなぁ、とか

 

中心の黄色は、多分イリマの花かと思うのですが、

「’オ'オ’の黄色い羽根のレイ」の意味もかかっているのでしょうね

イリマも’オ'オの羽も王様の象徴です。

 

なんてことを色々考えて動画を見直すたびに

色々な想像(妄想)が新たに湧き上がり

こんなにも想像力を掻き立てるフラってやっぱすごいな〜と感動。

 

1895年に作られた歌だそうですが、

本書の第42章から46章にかけての出来事があった時期です。

王位を剥奪され、軍事裁判にかけられ、

王制を支持していると思っていた人々が次々に女王を裏切り、

絶望と孤独の中でイオラニ宮殿で服役していた時代。

国民の多くは、女王をこうして案じ、

復権を願う気持ちを歌に託して語りかけていたわけです。

 

国民の気持ちと政府の思惑がとんでもなくかけ離れている

まあそれは、1895年のハワイの話だけではなく

今の日本でも同じだなぁ〜

なんつ〜ことも思ったりして。

 

それはさておき、

他にも色々な見どころ多かったメリーモナーク、

相変わらず長い記事になってしまったけど

まだ語り足りないので、

観賞日記はその2へ続きます・・・多分滝汗あせる