こんにちは!三上時子フルート教室です。
久々のブログ更新ですが・・・本日は冬場のフルート演奏に際して私が気をつけていることについて書いてみます。
冬といえば
温度が低い
乾燥
が挙げられますが、どちらもフルート演奏に影響します。
まず温度ですが、フルートはたいてい金属製ですのでもろに室温の影響を受けます。
なので暖かい場所ではピッチ(音程)が高めになり、寒い場所では・・・・・ピッチが下がります![]()
材質の関係でそれは仕方ないのですが、冬場に暖かい控え室から舞台袖の空調のあまり効かない場所に移動すると楽器がだんだん冷えてゆき、舞台に上がるころには音程が・・・・なんてこともあります。
なので、舞台袖に待機しているときは「ハーッ」とゆっくり、暖かい息を管内に送り続けます。
このとき「フーッ!」と勢いよく空気を吐くのはお勧めしません![]()
なぜなら、いきおいよく吹くと管内にたまった水滴がパッドに飛んで、演奏の際パッドが水で塞がれて「音が出ない!!」なんてこともありうるからです。
ついでに演奏前には楽器の中の水滴をぬぐうのもお勧めです。こうすると水分でパッドが塞がれてしまうのを防げます。
これはフルートもですがピッコロは特に気をつけたほうがよいです。(過去に実際危ない経験を何度かしましたので・・・
)
次に「乾燥」ですが・・・乾燥。
どこが乾燥して困るかというと「くちびる」です。
これがやられるともうおしまいです![]()
なぜかといいますと、フルートはくちびる=リードと同じだからです。
くちびるの中央にできます穴の大きさによって出る音色を変えますので、これがカサカサになったり、皮が取れたりしますと、もう一発でアウトです![]()
ピッコロはフルートを吹くときよりも更に穴の大きさが小さくなり、コントロールが難しくなるので「終了~~~」って感じになります![]()
なのでオーケストラに所属していた頃は毎日リップクリームを塗って就寝していました。
ちなみに女性奏者のなかでは「口紅を塗って演奏するか?塗らないで演奏するか?」で話題になることもありますが、私は塗ると良い音が出なくなるので塗りません。
もちろん、口紅を塗っても立派に演奏なさる方々もいらっしゃいますので、そこはご自身のお好みで良いと思います。
ということで、今回は冬場の演奏に際して注意することを書いてみました。
それでは本日は「サン・サーンス:白鳥」の演奏をUPしますのでよろしければご覧ください。
読んで頂いてありがとうございました![]()