前回は私が何度も何度も、繰り返してきた事について書きました。

『なんてだらしない女なんだ』と自分に対して思いながらも、寂しさを紛らわし幸せを求めていた時期がありました。

最初は受け入れてもらえなかった

彼が出所してきた頃は私が『依存症子さん』とやりとりしている事に対して、否定的でした。

彼に一度『カウンセリング受けてみない？』と聞いた時に『いやーいやいや、俺はそんなに悩みがないからカウンセリングなんてお金払ってまで話なんて聞いてもらわなくてもいいから。俺はもう働いているし大丈夫。前みたいにはならないから』と断られました。

内心、『ごちゃごちゃ言わねぇーで。カウンセリング受けろや！その方が早いから。』なんて思ったりもしました。

言葉遣いが汚くてすいません。

確かに普通の考えはカウンセリングと言ったら頭がおかしい人が利用するシステムだと思って、否定的に考える人は多いかもしれない。

（実際はそうではないのに）

ましてやお金を払って話を聞いて貰うだなんて無駄だと思ってしまうのかもしれません。

私もそう思っていた1人だから、彼が否定的になる気持ちも物凄く理解は出来ました。

私自身、母が教会に通ったりしている事が理解出来なかった経験があります。

クリスチャンになった母に対して『なんでそんなに神にすがるんだよ！』とイライラした時期もありました。

今だからこそ、母がクリスチャンになった理由は重々わかります。

なので私は、いつか彼がもう少し社会に馴染み、周りが見えてきた時に理解してもらえる事を信じ、彼のタイミングを待ちながら私は私、彼は彼と切り替える事にしました。

座談会への参加

彼は実は２月の座談会に参加しています。

座談会と言うものがある事は伝えてはありましたが、私が強く進めた訳ではなく、彼は自分から座談会の参加を希望しました。

その頃私は、３月に依存症子さんと会い罪友会に行く予定を立てていました。

その事を知った彼は『◯◯（私）1人じゃ、道もわからないだろうから一緒にいくよ』と言ってくれたのが、座談会参加のきっかけです。

私の心配もあったけど、本人も一緒に行きたかったんだと思います笑

リアルで会う前に一度、顔合わせをしなければと思ったのだと思います。

いよいよリアルで再会

礼拝にも参加させて頂きました。

彼が症子さんなどに話をしている会話の中で感じたことがあります。

それは出所当時に抱いていた、症子さんに対する『負の感情』は無くなっていた事。

私がこの先、歩もうと思っている事を理解しようと思ってくれている事です。

今回、リアルで再会した事で私と彼は同じ方向を向く事が出来た様に感じました。

最初は【理解されなくても良い！必ず理解してもらえる日がくると信じる】と思った日から、約1年半。

ようやくここまでこれました。

正直、何度も何度も彼と別れようかな、。って考えた事もあります。

「もう私には手に負えない」って何回も思った事もあります。

違う人を見つけて恋愛した方が楽かな？とか頭をよぎったりもしました。

しかも彼には前科が沢山あり過ぎて、刑務所での生活が長過ぎるから『この人の更生や回復は不可能だ』とか色んな感情が沢山沸きました。

好きだけど、嫌い。

嫌いだけど好き。

こんな感情を行き来していました。

でも私はなんだかんだ、彼が1番好きなんです。

だからこれからも、2人で回復に向けて

焦らず、私達のペースでやっていけたらと思っています。

今の時点で安心しきっている訳ではありませんが、依存行為真っ只中にいた彼とは違いますし本来彼が持っていた彼の良い素材が顔を出してきているという状態です。

今回、彼との話のブログになってしまいましたが最後に皆さんにお伝えしたい事があります。

彼は決して良い生育歴ではありません。

人生の半分は刑務所です。

刑務所に入った彼が1番悪いです。

沢山の過ち、沢山の自己犠牲、沢山の裏切りをしてきました。

でもそんな彼でも回復出来ている事を皆さんに知って頂きたいのです。

私は初め、彼に尽くしていました。

彼が求める事を更生に繋がると思って善意でやっていました。

でも、それが裏目に出ていたとは気づきませんでした。

しかし、一つ工夫をする事で少しずつ良い方向（自分が望んでいる）に進みました。

今、現在服役中の方には

こんなに前科がある彼でも回復出来る事を知って欲しい。

そしてバリバリの共依存だった私達は、また共依存にならない為に2人で頑張っている姿をブログを読んでいる方にも知って頂きたいと思います。

刑務所にいるからこそ、這い上がるチャンスだという事を強く言いたいです。

次回は４月２７日に更新します。

初めての1年半（社会生活）達成