前回は高校認定のドタバタ事件簿に
ついて書きました。
本当は1発合格したかったのですが
失敗から何か学べると思い、プラスに
切り替えていく事にしました。
人は少しずつ変わっていくのだと思います
彼は来月で、出所してから1年が経ちます。
前に比べたら、話し方・考え方など
少しずつ変化していっています。
まず、怒鳴ったり・一方的に怒ったりが
かなり減りました。
しかし「かまってちゃん」になる事は
多々あります。
しつこい所、多弁な所、口説い所は
若干良くなってますが彼と接していると
たまに疲れます笑
彼は完結に説明する事が苦手で
1〜12くらい説明してからまとめに入ったり
します。
まぁ、物知りだし嫌がらず教えてくれる
から勉強になるけど話が長い!
薬の事を聞くと何でも教えてくれます。
例えば病院に行く時間がなくて、とりあえず
痒いから家にある薬でまかないたいとき
『この湿疹は何を塗ればいい?』と聞くと
薬の名前や効果などを教えてくれます。
だから私は彼を医務課長と呼んでます。
(刑務所には必ず医務室があります。
そこにいる医者を医務課長と呼ぶから)
でも話が長い笑
私は彼に話が長い事はきちんと伝えています。
なので、話が長い事や口説くなってる事に
自分で気づいた時は切り上げてくれます。
私が彼の話に飽きてきた事も察してくれる
様になりました。
とは言っても、まだまだ私達は沢山の
コミニュケーションが必要だと思って
います。
給付金辞退
彼は非課税給付金3万円の対象者でした。
彼はその給付金を貰わないと言いました。
私が『なんで?』と聞くと
『今は収入あるからいらない』と返答が
ありました。
内心、"もらっておけばいいのに、、、"って
思ったけど彼の考え出した事だし
彼が決めた事。
今の彼には給付金を貰わない事で
モチベーションが上がり
更生・やり直しのきっかけとなる
ものだと考えました。
冷静に考えたら、こういう事も成長
したなーと思えました。
生活する事に一生懸命
彼は今、前を向いて生活しています。
そして仕事をして収入を経ています。
慣れない土地で暮らし、自炊や洗濯
掃除を全て自分でやっています。
同じ部屋の先輩も
刑務所に何回も行っているので、
休みの日は分担して掃除をする
みたいです。
結構、その先輩はメリハリをつけるタイプで
彼には良い刺激になっていると思います。
私は今の彼を見ていても前の彼の記憶が
まだ強く残っています。
その記憶が強く出てしまい、引きずり
込まれる事があります。
『またおかしくなるのではないか、、』
『今だけなんじゃないか』
こんな事がよぎり、彼からのLINEも
辛くなる事があります。
要は、まだ私が不安なだけなんです。
前を向いている彼を応援しつつも、前の彼に
振り回されているんです。
心の底から彼を信用できる
様になるまでは、もう少し時間がかかる
気がしています。
そして傷付かない様に自分を守り
見えない壁を作ってしまう事があります。
彼がどんなに頑張っていても
彼が優しくなっても、、、です。
もしかすると、待ち人卒業の方は必ず
通る道なのかもしれないと思いました。
思い返せば、私も母に対して家族に対して
いい加減信じてよ!って感じたことが
ありました。
悪い事したのはわかっているけど
こんなに頑張っているんだから!
こんな風に感じていた事を思い出しました。
母を含む家族は、今の私の気持ちと同じ
だったかもしれません。
そう考えると
『信じる誰かになってあげる事』
という進藤さんの言葉には沢山の思いが
含まれているのではないかと考えています。
親と言っても、私がよく接していたのは
母親ですが
母親が、私を疑いながらも信じてくれたから
応援してくれていたからこそ
今の私がいるのだと思います。
もし、誰にも信用されなかったら
また再犯をしていたかもしれません。
彼の度重なる逮捕にある意味感謝しています
私は度重なる彼の逮捕で
「依存症」のしくみや、再犯を繰り返す
理由がわかりました。
そして私自身にも問題がある事がわかり
自分を見つめ直すきっかけを与えてくれ
ました。
捕まってしまう彼が悪い!
けど、自分にも歪んだ考えがあったから
彼の『依存』を助長させていた事も
気づかされました。
もし、彼が捕まらなかったら
私自身、歪んだまま子育てもしていて
歪んだまま生きていたかもしれないと
思うとゾッとします。
最近起きた息子の友達との問題
昔からあるあるな事ではありますが
仲間外れにされたとか問題。
息子が仲間外れにされた時は子供の気持ちを
理解しながら、息子の考えを尊重しました。
「絶対傷つく」「絶対◯◯になる!」と
思っていても、あまり止めたりせずに
遊ぶのを禁止したりせずに
息子が何か困った事があったら話を聞いたり
していました。
でも仲間外れにした子の親の考えは
色々ある様で、「遊ぶのを禁止」にした
様です。
私は正直、遊ぶ事を禁止にする必要性が
わからないです。
せっかくの人間関係を学ぶ良い機会を
奪っている様にも感じたからです。
もしかしたら冷却期間を与えて
子供との時間を増やす為かもしれません。
最近はそういう問題もあり
色々考えされています。
落ち着いたらこの事についても
書きたいと思います。
来週、彼は2泊3日でお盆休みで
こちらに帰省します。
数ヶ月ぶりにあいます。
また会った時の事も含めてブログを
かけたらいいなぁーと思っています。
この映画も見てみました
罪を犯した立場、家族、被害者
色々なことが含まれていました。
「罪」とは?
と考えさせられた映画でした。
ではまた来週!![]()


