公務員のワタシたちは、議員さんが聞きたいことに対して、回答となる原稿を作るのですが

表には見えない多大な労力がかけられています


議会が始まる2週間ほど前には

議員さんからどんな質問がしたいか、通告があります

そこで質問内容が分かれば苦労は無いのですが

その時点ではとてもざっくりなことが多いです

 

介護保険に関して、とか、適切な生活保護制度のあり方、という感じです

時には市政全般などと、まったく具体性のないこともあります


これでは、ワタシたちが議員さんの質問内容や意図を推測する事が出来ないので

ここから議員さんとの調整業務が始まります


まずは、質問したいという議員さんに

質問のネタとなる制度の概要や経過を

我々が説明します、そのための資料をつくります


公の制度の仕組みは複雑なことが多いので

専門分野でなければ議員さんでも

詳しく知りません


議員さんが質問する前の事前知識を

ワタシたちがレクチャーするのです


その次の段階で、具体的などんな質問をするのか

すり合わせをします


議員さんが議会で的はずれなことや

事実と異なる質問をしてしまわないように

ワタシたちと質問の内容を相談します


時折、議員さんの情報が古かったり、認識が誤っていて、質問自体が無くなることもあります


具体的にはどのようなことを聞きたいのかが

固まるのは、議会の壇上で発言する前々日が多いのです


そこから回答内容を作り始めます

大概、係長には4人の上長がいるので

1段階ずつ、お伺いを立てて少し解答内容を

精査していきます


質問が1件だけであれば数時間の作業で終わりますが、

5件も来れば夕食は職場で食べることになります


また、異なる議員さんから同じ内容の質問が来ると、言葉を変えて同じ回答ができる作文したりします


議場では1分にも満たないやりとりにも

その何十倍もの労力がかかけるのが

議会対応というお仕事です

 

議会は誰でも傍聴ができるので

何にもやることがない時にでも

お立ち寄りください

 

またあしたも、どうでしょう