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モアイの星空観察日記

望遠鏡を買って星空観望を始めた中年オヤジの気楽なブログです。大阪のベッドタウンに住み、奈良の山などに出かけています。

================掩蔽観測とは================


さて、ドブソニアンをGOTO化して追尾できるようになったので、
惑星撮影の他に、小惑星の掩蔽観測ができるやん!
とて、白黒CCDカメラ(WAT-120N+)を衝動買いしてしまいました。


掩蔽観測、とは、小惑星が恒星の手前を通過して減光するのを地上で観測して、
その時刻や場所から小惑星の形や軌道を精度良く求めるというものです。
(詳細はアストロアーツや、せんだい宇宙館、宮坂氏の小惑星研究会366などのHPで)


メリットのひとつは小惑星の位置や形状が非常に高精度に特定できることです。
たとえば、距離数億kmの小惑星で、地球上の影の位置が数kmの精度で特定できれば、
(数kmごとに望遠鏡を並べるのは大変ですが・・・)
小惑星の(恒星に対する相対的な)位置が、10-8ラジアン=0.002ミリ秒角で特定できます。
開口50mの望遠鏡の回折限界に相当?(ひょえぇ~!)。


また特徴的なのは、必ずしも大口径を必要とせず、20cm~30cmで十分観測できること。
観測地点が多いほど精度が上がるので、アマチュアの参加が大きな意味を持つことです。


どないですか?面白くね?良くなくね?


======下がる掩蔽観測の重要性???======


ところが、WebSurfingして調べてみると、掩蔽観測の重要性が下がっているらしい。

読んだのは佐藤勲氏のHPです。論旨の主なものは、
・軌道要素を求めるには、1回の精密な観測より、大きく移動した前後の複数の観測が重要
・偶然に頼るため観測機会が少なく、系統的なサーベイができない
・恒星の位置情報の誤差を必ず含むので、理論限界の精度がでない
といったものです。ずぶの素人が読んだ限りですので、読み間違いや、

ニュアンスの違いがあるかも知れませんが、ちょっと下げぽよ。


とは言え、氏は現在も遮蔽帯の予測計算とか、小惑星の3次元形状の計算とか、
掩蔽観測の活発な活動を続けておられます。
上記は軌道要素の話で、形状の推定は遮蔽観測ならではの成果でしょう。
観測結果を積み上げていると思わぬ発見があるかも知れません。
星が消えるのを見るだけでも楽しそうなので、トライしてみます。
先日、もうすぐ遮蔽される11.5等の星を導入できるか試してみてCCD撮影しましたが、
十分なSNで撮れているようです。
(12月2日、注目の遮蔽が関西で予測されていましたが、雨のため飲酒中です(泣)。)


======= どんな小惑星を観測するのがいいのか? =======


佐藤さん公開の予測リストには、2011年12月は75回分が載っています。
冬銀が高いのと夜が長いのとでよい季節のようです。
関西を通る、休日の前日が望ましい、という条件を加えると、余り選り好みできないのですが、
せっかく観測するなら大きな意味のあるものを狙いたいものです。


傾向として、番号の若い大きな小惑星の遮蔽予測は想定誤差が小さく遮蔽帯も広いですが、
番号の大きな小さな小惑星は、想定誤差が何百kmもあって予想中央でも観測確率が
数%ということもあります。
良く考えると、高い確率で起こることが分かっている遮蔽を観測できても
余り情報量は増えず、想定誤差が大きい予測に対して、
「ここで観測されました」という結果が得られた場合の方が情報量が多いわけです。


と言う事は、(軌道要素の高精度化のためには)
例えば10人に一人が遮蔽を観測できて、特定の観測者で言えば10回に1回ほど
遮蔽が観測できる、というような観測結果をたくさん積み上げるのがいいように思います。
地味だな~。と言ってはいかんか?地道だな~。


でも何万個もある小さい小惑星のうち、年に高々100個の軌道が精密化されて
どれだけ研究が進むのかなぁ?
大きいやつは観測地点の数も多くなって形状が分かるからいいのかも知れない。
サイズが高精度に分かると密度が分かっていいのかも知れない。
トロヤ群やTNOは注目?なのか必ず表記されています。
古い小惑星を詳細に調べると、太陽系創成期の情報が得られる?
binaryは影の出方が面白い?


何が分かるとどんな知見が広がるのか、気軽なNetSurfing程度しかできませんが、
もうちょっと天文学の情報を仕入れたいです。