吉岡温泉 下湯(鳥取県鳥取市)
吉岡温泉は古くからの湯治場で、祖母も存命していた頃、ちょくちょく湯治に来ており、幼い頃お供したことがあった。子供にとっては退屈な場所だったが、幸い宿に歳の近い子供がいて、都合よく遊んで時間が費やせた。祖母もホッとしたことだろう(笑)。久しぶりに訪れた懐かしの地は記憶とあまり違わない。だけどなんだか当時の賑やかさが失われ、寂れた感じがする。ここには共同浴場が2軒。6年前の再訪した時に立ち寄った、大きな「吉岡温泉館」はどちらかと言えば観光客も利用できるように、立派なつくりとなっていた。もう一軒の「下湯」も久しぶり。相変わらず目立たぬ建物で、いかにもジモ専な感じ。入浴料は200円と以前来た時より50円アップ。思った以上に広い脱衣場は改装したのか、鄙びを感じさせない。底にブルーのタイルを貼った主浴槽ひとつのシンプル仕様はそのまんま。先客もおらず独占浴が楽しめる。そーっと足を漬けたら熱い(笑)。別府の共同浴場を思い出しながら、そろりと入った。途中で入って来る人もなく、湯が動かないのですぐに体は慣れた。独特の薬っぽい香りを楽しみながら静かに浸かる。ジーンと駆け巡る熱が体中の毛穴を開いていくようだ。吉岡温泉も今は宮町、妙見口、株湯の源泉を混合し、配湯しており、どこに入っても弱アルカリ性の単純泉。以前、入った時はそれほど高温でもなかったので、ここ10年ぐらいでシステムが変わったのかも知れない。ちょっと寂しいが、源泉保護の考えは人それぞれ。末永く温泉地として存続してくれたら、それで十分だ。(MEMO)レポートは平成10年。写真は平成6年のもの。(追記)2018年4月7日をもって追憶物件に・・・。