おんせんびぼーろく-能見堂赤井温泉(神奈川県横浜市)

最近でこそ関西にも温泉銭湯が増えてきたが、しばらく過ごした東京でビックリしたことは、銭湯に行くと普通に温泉が入っていることだった。調べてみると、東京だけではなく、横浜などの近郊にも温泉銭湯がいっぱいあるのだ。うらやましい限りである。

 

京浜急行の金沢文庫駅から10分ぐらいの場所にある「赤井温泉」も、そんな温泉銭湯のひとつだと聞いて行ってみた。駅を降りて歩き出すと閑静な住宅街が続く。銭湯がある地域というのは、アパートや集合住宅が多いのだが、ここはそんな雰囲気が一切無い。これは期待ができそうだ。銭湯としての純粋な需要がないのに、廃れず営業しているということは、温泉としての利用価値が認められている証拠である。そんなことを考えて歩いていると、道がどんどん狭くなり、いきなり視界が広がった場所に温泉はあった。

 

意外と大きな建物で、銭湯というよりは田舎の日帰り温泉。中に入るとまさにその通りの風景が展開している。ただし入浴料に目を剥いた。銭湯料金は16時からで、それ以前は休憩料金がセットされ1600円になる。最新鋭の健康ランド並みの料金だ。確かに一見さんと常連さんを差別化するにはいい手に違いないだろうけど・・・。

 

短い滞在時間で1600円も元を取るのは大変だ。とりあえず浴室へ向かおう。外見同様、浴場も大きい。5つも浴槽があって、内4つが温泉らしく熱め、泡、適温、少し離れて源泉となっていた。湯は関東の標準仕様ともいえる黒い醤油色。源泉浴槽はサウナの水風呂に利用するようだ。サウナは別料金でさらに300円を必要とするが、源泉に浸かるのは問題なし。さっそく浸かってみると、かなり冷たい。泉温は17度らしい。結局、早々とソコを退散し、適温の湯船で長湯を楽しむ。

 

せっかくなので2階の休憩室も覗いてみた。大広間はまさに田舎の温泉といった感じ。健康ランドでは禁じられていることが多い、持ち込みOKなので、1日のんびり過ごす人にとっては、1600円は高くないのかも知れない。

 

(MEMO)
レポートは平成9年。昼間の時間にも、休憩なしの入浴のみ500円という価格帯が設定されたと思ったら、またなくなったのかな?今は15時30分から400円になるようだ。

 

(追記)

平成28年に廃業、追憶物件に。昭和がどんどん失われていく・・・。