ここまでは
「ブリーダー」
とひとくくりにしていましたが、
モアを我が家に引き取る日まで
自宅へ連れ帰って世話してくれたのは
女性店主Aさん。
この方、元はトイプードルの繁殖と
ワンコのトリミング店をしていました。
どのようなきっかけかはわかりませんが
近所のホームセンターの中で
ペットショップをしていた
男性ブリーダーW氏と
共同経営することになったのだそう。
そしてこのW氏が
諸悪の根源だったのです。
🐾
いわば店舗を提供していたAさんも
のちに被害者だとわかりました。
私はずっと Aさんと
LINEでやりとりをしていましたが、
裏で指示していたのはW氏だったのです。
私がW氏と会ったのは
モアと初めて出会った日の
ただの1度だけ。
🐾
ブリーダーの事情を知ることになったのは
LINEのやり取りをやめた3ヶ月後
ちょうどモアの 避妊手術前の検査をしに
病院の待合所で待っている時
偶然にもAさんと再会。
彼女は「お久しぶりです」と近づくや
真っ赤な目で涙をボロボロ流し
私を驚かせました。
泣いていた原因は
妊娠中だった猫ちゃんが急に下血し
5匹の赤ちゃんが お腹の中で
死産したとのこと。
彼女は
「その節は...」と切り出すも
声にならず
私は 許せなかったはずの彼女に
「抱いてやって」と モアを渡しました。
「抱かせてくれるん?大きくなったねえ」
と 嬉しそうに
モアを腕に抱きました。
大きくなったでしょ?
あの時消えかけてた命ですもんね。
Aさん宅から
我が家に向かう車中にて。
よく元気に回復してくれたね
続く