久しぶりに為替のお話。
もう半年ぐらいに前になるが、ブログで、
ドル安、オーストラリアドル高になるとの予測でブログを書いた。
ドル安は、簡単にいうとドルをじゃんじゃんすりまくっているから。
オーストラリアドル高は資源が豊富で、それを背景に高いということ。
ただ、8月ぐらいを気に、一気にオーストラリア安が進んだ。
ドル以外の通貨はすべて安くなった状態。
ということで、予測がはづれたわけである。
この現象を分かりやすく説明しているのが、朝倉慶氏
この問題の一番の原因は、円キャリートレードの逆流である。
今どのような常態かというと、
円が一番高く、その次がドル。ドルに対しては、円以外全部安くなっている状態。
2004年ごろから、新興国への投資が盛んになったわけであるが、
そのとき、円の金利が一番安いので、
円でお金を借りる→ドルにかえる→新興国の通貨に変えて投資する
この流れがあったわけである。
そのため、量的緩和や、金利政策で、円をじゃぶじゃぶの状態にしたにも
かかわらず、円キャリートレードで、資金が海外に流出するという現象が続いたわけである。
それが、サブプライムの影響で冷え込み、一気にこの流れが逆流している
状態が今の状態である。これが慶さんのお話。
なので、円高、ドルに対しては、すべての国の通貨が安いわけである。
予測が、はづれたと書いたが、長期的にみれば、
ドル安、オーストラリア高のポジションは変わっておらず、
現在のデフレ傾向から、一気にインフレ傾向になると予測している。
ちょっと時期についてはちょっと勉強中。
ジャブジャブドルをすっている現時点において
いづれにしても現物を持っている国は強いわけである。