雪は何でも知っている。

全てを知る友人に召喚され、今日はファミレスでトーク&ディナー。

ほんの1週間ぶりなのに、その1週間だけでも抱え込んだ想いは相当なものだったらしい。


「黒」だと聞かされても、実際「白」じゃないかもしれなくても、「黒」な証拠がない限りは、「グレー」と言い続けてきた。

「白」になりきれなくても、心が「黒く」澱んでいても、「黒」にならない限りは「グレー」で居続けようと思った。

失望して、絶望して、倒れて、寝込んで。

それでもまだ微かな希望を信じようと思った。

良い方に、ポジティブに、大丈夫、まだ大丈夫。

自分に言い聞かせて心許ない未来に望みを託した。

だけど返事はこないまま。

一緒に買いに行ったペアリングも渡せないまま。

私達は向き合えないまま。


もうどうしたらいいのかわからない。

気持ちのやり場がどこにもない。


吐き出しても吐き出しても、

以前のように気持ちが軽くならない。

いつものように明るく振る舞えない。

いつもの調子で笑い飛ばせない。


「さすがに今日は重いけど」

「珍しく冷静に現実が見えてるよね」

「準備ができたんじゃないかな」


どこかで頭に過ぎりながらも、必死に振り切って決して口に出さずにいたその言葉を友は口にした。


このまま終わってしまうのかな。

終わったら、その先には何が始まるのかな。

本当はまだ終わりたくなんかない。

でもこの胸の苦しみが解けるなら。

だけど私の心は今もまだ彼を呼んでいるみたいで。


本当は・・・でも・・・だけど・・・


例えそれがどんな結末を迎えたとしても、もがいて受け入れて生きていく他ないのだけど。


人はしばしば恋に欺かれ、恋に傷つき、不幸にもなる。
それでも人に恋するのだ。
(by ミュッセ)