それは忘れた頃にやってくる。

「その後の予定は?」

「10時位にどうですか?」

「迎えに行くよ」

短いメールのやり取りで淡々と会う流れになって行く。

違和感も罪悪感もなくいつの間にか状況を受け入れている。


予定があるからと断っても、「お気を付けて」と一言。

「ごめん、やっぱり仕事が終わりそうにないや」と断りのメールが入っても、「うん、また今度」と一言。


ときめきも落ち込みもなく、ただそれは淡々と流れていく。


彼が私を最高に都合の良い女だと思っているのなら、私も同じ位彼を最高に都合の良い男だと思っているのだろう。

良くないとか、裏切り行為とか、自分の価値を下げるとか、それは痛い程わかっているのだけど。

それでも、その気楽な関係にどこかで救われている自分がいる。


心の底を傾けた深い交わりは禁物です。
愛情の紐は解けやすくしておいて、会うも別れるも自由なのがよいのです。

by エウリーピデース