嘘をつかなければいいってもんではないと思うの
あなたは嘘は言わないけれども、嘘以外のことも言わない
結果、嘘を言う必要もない
なにも私は知らないのだから
私は嘘ばかり
またこの前も嘘を装ったの
求められてもいないけれども本当のことを言って
楽になろうと思ったのだけど
それによって予想される私への嫌悪を恐れたから
せっかくの少し話せる人すら失ってしまいそうで
私は貴方を取り込みたかった
憧れていたから
でも、取り込むことすら、貴方を知ることすら許されないなんて
貴方のそばにいることに少しずつ意味を見失いかけている
あなたを称賛できるところも、素敵なものをたくさん知っていることも
いろいろあったのに
私に向けられたのは下品な興味だけ
だからきっと私は貴方を知ることを許されないのだろう
どこで終了を告げればいいのだろう
貴方が私に向けたのは
はじめは下品な興味ではなかったはずなのに
いつからこんなことになったの
私はただ貴方にあこがれていただけだったのに
憧れ続けてさせてほしかったの
貴方の卑しいところなど見たくなかったの
貴方が私に傾いていくのはとても面白かった
もっと私に溺れていけばいいと思った
それと同時にこれ以上は近づかないでほしかった
貴方は貴方のままでいてほしかった
あくまでも距離を保ったまま
実際に触れ合う距離になってはいけなかったんだ
いつも重要なことには後から気づく
抜き差しならないが
どちらかからこの問題に終了を告げ
どちらかが強く傷を負わなければならない
傷を負うのは私と決まっているのだろう
なぜなら貴方は地に足を付けて生きていく現実を持っているから
こういう場合には現実がものを言う
夢を忘れさせるものだからだ
希望に対し諦念を植えつけえるものだからだ
私はそれをずっと回避してきた
結局は私の責任なんだ