みんな幸せに
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闘病日記②

翌日、母と検査に

先生「気分はどう?」

母 「食欲がないんです」

先生「そう。まずは検査しよう」

 

腹部エコー検査して結果すべて出た。

 

先生が黙って私に結果を手渡してくる

黙って結果を見てる私。

内心:やっぱり。どうしよう。一人暮らしさせられなくなるか。

 

先生「お母さん、結果のお話すますね」

先生がかみ砕いて母に病状の説明をしている。

私は、この先のことを考えていた。

説明が終わり、娘さん。っと先生。

私「はい。」

先生「すい臓がんの末期です。余命は3か月」

 

母「そうですか。痛みがとれたらいいです。」

先生「少し、娘さんとお話させてください。」と母に。

母は看護師さんに席を外して処置室で横になっていた。

 

泣きじゃくる私。先生も一緒に泣いてくれた。

少し落ちつき

先生「どうしたい?」

私 「ターミナルですね。苦痛緩和しかないですよね。きっと入院はしたくないと思う。

   父も在宅で看取ったのを見ていたので」

先生「急に麻薬使う?」

私 「はい。もう、この薬飲んで2週間経っているので。」

先生「私が最後看取るよ。往診もしているし。訪問看護入れない?」

私 「大丈夫です。」と母の場所へ。

 

衰弱している母。仕事しながら看れるか?

 

私「先生、やっぱり訪問看護入れたいです。仕事もあるので」

先生「わかった。今呼ぶね。」

 

30分くらい待ち、訪問看護ステーションの社長が。

どんとした肝っ玉母さんのような社長。

辛い気持ちも察してくれて。

話も必要最低限にしてもらい、明日から入るねと。

 

自分ひとりで頑張れないだろうと

体力気力も使う仕事で、プライベートも仕事の延長。

社長にも先生にも苦痛なく最期を過ごさせたいと伝えて。

 

母と帰路へ。

母「先生、心臓が悪いって言ってたよね?」

私「違う。心臓ではなくてすい臓。」

母「〇〇さん(父)と同じがん?」

私「お父さんは直腸がんだったよ。でも同じようなもんかな。」

母「どうして?うちの家系がんで亡くなった人いないよ。」

私「お酒たくさん飲んでいたよね?若いころ。だから。」

母「生活していくためにのんでただけよ。」

私「そう。私たちのせいか。」

自暴自棄になってしまった。

私が小学1年生の時に父と離婚。父の最期までの数年間は籍入れなおしてないが一緒に暮らしていた。

高校生になるまでの間、母の仕事は夜の仕事で私も弟もネグレクト状態で過ごした。

私が大人になっても、お金にルーズな母。たくさん渡してきた。

結婚して横浜に地元から連れてきて、同居しても私や主人の財布からお金を抜いていた。

余計に夫婦関係が破綻に近づき、疲弊してしまう私。

やっと見つけた近所の高齢者住宅に入居できて安心して2年が経ったときの話。

 

私、何してこんなことになっているんだろう。

普通に暮らしたいだけなのに。

 

できる範囲で母が自由に過ごせるように看護しようと腹をくくった。

 

 

闘病日記①

母 「痛いんだ」

私 「どこが痛いの?」

  確認すると、腰と言う。。。

  普段からあちこち痛いと言う母。

  そうなら、近くの整形に受診しようと付き添う

  レントゲン撮っても異常ない

  少し強めの痛み止めをもらって、リハビリしていた

  

  ある日

母 「痛いのって温めると楽になるんだよね?」

私 「なわけないよ。冷やすのが基本。」

  心のなかで、えっ????

  もしかして違う痛みか

 

  直ぐに内科のかかりつけの先生の所へ

 

先生 「定期的に血液検査しているけど、心配だから検査しましょう」

  先生と二人で嫌な空気間のなか、検査をしている母。

 

私 「痛いと言って2か月弱。整形受診して薬もらっても効いてないようで」

先生「娘さんも職業柄わかるよね?」

私 「・・・・。」黙ってうなづく

先生「早急に検査結果出してもらうけど、どこまで検査する?」

私 「苦痛にならない程度で」

先生「明日も検査に来て」

私 「はい」

先生「お母さんにはなんて言う?」

私 「適当に本人に話しておきます」

先生「なんでもないといいね」

私 「そうですね。早く先生に診てもらえば良かった。すみません。」

先生「最善を尽くすよ」

私 「ありがとうございます。」

先生「では、明日ね」

 

受診が終わり、母は空腹を訴える。

好きな物食べようよっと話ながら母の住むマンションに戻る。

食べ物に貪欲な母。

お寿司屋さんに行っても全く食べない。

母 「最近、食べたいけどはいんないの。何で?」

私 「痛み止めのせいじゃないの?」

母 「そんなに強い薬なんだね」

私 「・・・。」

  ごまかしてしまった。言葉も出ない自分。

  動揺と後悔

 

帰宅後、主人に話す

夫 「そう。わかった。」

相変わらず淡泊な回答。

 

余計なことは考えずに寝よう

 

 

 

 

お盆

昨日

やっと出した遺影達

お線香あげて母親の闘病日記がでてきた。。。

 

みんな、いつかはあの世に戻る

きちんと成仏できているか気になり。

知人に聞くと成仏はできていると。

 

自分の心の整理をしたくで

この場を借りて整理してみようと思う。

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