甦る大仏線…プレ | 南京都鉄路局

南京都鉄路局

ブログの説明を入力します。

関西鉄道大仏線…通称、大仏鉄道。

現在の関西本線の前身である関西鉄道の、加茂から奈良までを結び、僅か9年間のみ運行されただけで廃線となった幻の鉄道…

大仏線とは何ともインパクトのある路線名称ですが、これは途中にあった大仏驛に由来しています。

大仏驛…
この駅名も印象的ですが、実はこれとて奈良東大寺大仏殿に近かった訳でもなく、名古屋~奈良間の開通を急ぐ関西鉄道が、奈良驛乗り入れ協議が難行した為に暫定的に開業させた駅でした。

駅名を大仏驛にしたのは、当時すでに大阪鉄道と奈良鉄道のターミナルとして奈良驛が存在しており、登記上同一名称を付与することができなかった為、また、奈良乗り入れの際に重複しないようとされています。

或いは、商売気質の関西鉄道のこと…
沿線名勝を名乗らせることで、旅行利用促進効果も目論んでいたかも知れません。

明治31年4月に開通し、明治40年8月廃止…
今年、開業120周年で、廃止からは111年目となります。

当時走っていた列車は、こんなやつ↓
関西鉄道が誇る、真紅の貴婦人『電光』(いなづま)
井関川橋梁を渡る大仏發加茂行き上り列車をイメージしてHOゲージで再現してみました。


さて、

その大仏線…

木津川市の記念事業の一貫で、4月29日(日)に大仏鉄道フェスタというイベントが市内各地の廃線跡沿線で繰り広げられます。

そのうち、廃線跡の2大スポットである赤橋~梶ヶ谷随道間の築堤上に於いて、ミニSLの運行を私が受け持ちます。
(以前に記しました)

その現場には、すでにその旨の道路規制看板が設置してありました。

ん??

29日は本番で、28日は準備の為に通行止めとして…

5日(今日)は??

って思いました?

実は今日、試験走行を兼ねたマスコミ向けのロケ運行でした。

つまり、本番の大仏鉄道フェスタに先立って今日、111年振りにこの築堤に汽車が走ったワケです♪♪
赤橋を渡る汽車!
ミニとは云え、実際の蒸気機関車…111年振りに汽笛が響きます♪


えっとね、

前回のこのネタの記事を読んでくださった方々にはお分かり頂けると思いますが…

も、
感動感激感無量です!

何せ、レールを敷設しているだけで、他の現場では感じたことがないほどワクワクしましたから…

考古学にロマンを馳せるのも理解しますが、往時を偲ぶどころか甦らせる…また、そんな叶わぬ夢を実現してしまった幸運…

しかも自分自身で!

私はなんてラッキーなんだろうか…
マスコミ一行が到着する前に、誰もいない廃線跡を試運転で何度も往復してみましたが…

ブラストの音、煤煙の匂い…
120年前の機関士は何を想い、この景色を見ながらハンドルを取っていたのだろうか…

そう考えると、ますます嬉しさで顔が緩んできます。

マスコミ一行が到着しプレス向けのロケが始まると、汽笛一声発車!
乗客役には、現場の最寄りの保育所から招待した園児たちに乗ってもらいました。

まぁ、オマケと言っちゃなんですが、市長も来賓されていましたので、ついでに御召列車も運転したり…


アッという間にロケは終わり、簡単な取材を受けてマスコミ一行は去りました。
(ってか、いつの紙面や番組で出すかぐらいは教えて欲しかったなぁ…)
ちなみに京都新聞は、4月8日の朝刊に記事を出すようです。


そそくさと去ったマスコミ一行に、些か拍子抜けしつつも手早く撤収して…
再び元の廃線跡に戻りました。

レールは剥がしても、ボイラーから排水した油混じりの水溜まりを眺めながら、タバコを深く一服して感慨に浸っていたのですが…


ふと木の陰から、関西鉄道汽車課長だった島安次郎氏がフラリと現れたような気配を感じました。


『良い機関車じゃないかね!』
と…