どちら様…Σ( ̄□ ̄;)
午後に旦那達は帰ってきた。
甥っ子達はいつも泊りに来ている時のようにハイテンションで元気に家に入ってきた。
義姉は…
えっ!?
誰?どちらさん?
っていうくらい別人になって帰ってきたΣ( ̄□ ̄;)
元々は、化粧は全くせず外出も全てすっぴん。
いつもジャージにトレーナー姿で、髪は真っ黒で伸ばしっぱなし。
結婚指輪以外のアクセサリーは付けず、オシャレには興味がなく、子供のひらがなのお勉強にかなり力をいれてます!!
みたいな義姉は、
金髪に近い茶髪
目元キラキラのガッツリメイク
ギャル風ファッション
と別人になっていた。
そして、いかにも衰弱してます(/_\)ってな空気を作って家に帰ってきた。
何があったのか、かなり気になってはいたが、義姉のあまりの変貌ぶりに嫌な予感がして、聞くのが怖くなってしまった…。
昔からこの人に関わるとろくな事がない。
その彼女がこんなに変わってんだから、とんでもない事がおきてるのは間違いない。
明け方に電話してきて、みんなを叩き起こした張本人は、すまないと謝る事もなく
「疲れた…」
と言って
きつい香水の匂いと子供を部屋にのこして
一人奥の部屋へ休みに行った。
私は非常識レディがさらにパワーアップして帰ってきたと確信し
その日は頭痛が治まらなかった…。
悪魔がうちにやってきた
結局、会社に急きょ休みの電話をして、すこぶる怒られ、嫌みを言われ、いつもならため息をつく所だが、私はそれ所ではなかった…
義姉に一体何が起きたのか…
この先に何が起きるのか…
胸騒ぎは大きくなるばかり…
(´;ω;`)
それも相手が義姉だからだ。
そもそも、私は義姉が嫌いだ。
旦那の姉ということもあり、表面上は仲良くしていたし、始めの方は本当に慕っていた。
一言で言うとワガママな義姉。
兄弟の中で紅一点だからか、プライドが高く、常に自分が中心でいたい目立ちたがり(@_@;)
そのため虚言癖があった。
お化けに襲われるのは日常茶飯事( ̄^ ̄;)
本人曰く、霊感があり、知人の不幸も夢で当てるとか…(*_*)
ちなみに、お化け話に色々質問してもスラスラ嘘で話を作るが、話に詰まったり、都合が悪くなるとキレ始める(@_@;)
「これ以上話すと霊に取りつかれるから(`へ´)」
って…自分から言ってきたんじゃん!!
いいだけ話して今さら( ̄□ ̄;)!
と思っても面倒だから適当に合わせていた。
私と旦那が揉めてる時は親切そうに心配してくるが、私達が仲が良いと気に入らないのか、急に聞いてもいない旦那の元カノの話をガンガンして、私達の仲を壊そうとする(◎-◎;)
とにかく見栄っ張りでプライドが高いもんだから、毎回泊まりに来る度に持ち上げる私達夫婦は大変だった( ̄~ ̄;)
しかし、一緒に住んでいないし、泊まりに来ても1~2週間だったから、何とか我慢できた。
しかも、義姉は嫌いだったが、義姉の旦那のJ君は大好きだった。
私の旦那が世界中の中で一番尊敬し、崇拝していたJ君…。
一見コワモテだが、すごく優しく男らしい。
私の事も大事にしてくれ、家出した旦那を一緒に迎えに行ってくれ旦那を叱りはしないが、諫めてくれた。
私を女として扱いはせず、本当の妹のように接してくれて、旦那とJ君と私で、よく夜中までゲームしたり、プロレスまがいの取っ組み合いでじゃれあったりして遊んでいた。
裕福なJ君の実家に引っ越し、何不自由なく暮らしてるはずの姉が泣いてかけてきた電話…
元々、義母と義姉はJ君の家族を嫌っていて、いつも悪く言っていたから、きっと自分を持ち上げないJ君家族に不満でまた被害者ぶってヒステリックおこしたんだろうな…
また数日泊まって飽きたら帰るだろう…
そう思っていた。
しかし、義姉は想像もつかなかった事をやらかして
子供達を連れてやってきた。
私の人生を狂わせる
悪魔がやってきたのだ(*_*)
悪魔からの電話
忘れもしないあの日。
まだ薄暗い朝4時頃。
家の電話が鳴った。
数日前に熱を出した娘の看病で前日の夜もほぼ徹夜だった私は、電話の音が気になったが、誰かとるだろうと布団から出れずにいた。
しばらくして旦那が義母に呼ばれた。
なにやら下で話してる声が聞こえる。
旦那が上に上がってきて言った。
「姉の所に行ってくる。」
は…?(?_?)
義姉は、その時3県も離れた所にいた。
高速を使っても有に6~7時間はかかるだろう(@_@;)
何かあったらしく、泣いて電話が来たから、義母が仕事を休んで行くから、旦那に乗せて行けと言ってるらしい。
何があったのかは二人共わからないようだが、とりあえず今から行くと言う。
娘は保育園に行けないから、旦那がいないと困る(*_*)
しかし、私の都合など関係ない。と言う感じで二人は出て行った。
私は嫌な予感がした。
あの日、電話の線を抜いておけば…
その後何回も思ったが
またも時すでに遅しだった…。
その時の電話は
私の地獄の始まりを告げる音だった…。