生徒会長はツンデレ系!?
第二話 たい焼きを銜えた少女じゃないけれど・・・
さぁさぁ、やってきました生徒会室のドアの前!
今日も椎名先輩の残り香をスンスンしちゃうぞぃ☆
と、勢い良くドアを開ける私・・・と、そこには!
柔道部にいるはずの椎名先輩のお姿が!!
なんで!?なんで!?と慄く私に、なにやら冊子を見ていた先輩が気づいて振り向いた。
「おや、荒木君。どうしたんだい?今日は生徒会は特に何もないよ?」
どどど・・・ドシュラー;;椎名先輩のニホヒをスンスンしに来ました(o^-')b・・・なんて言ったら私の高校生活ジ・エンドだし・・・。
私はとっさに嘘をついてしまった。
「あっ、あの・・・もうすぐ文化祭だし、去年の生徒会の人が作った文化祭のしおりでも見てみようかなって。」
「ふむ・・・中々良い心がけだね。僕もちょうど目を通していたんだ。もう一部あるから君も見るといい。」
「あっ、ありがとうございます。」
良かったぁ。何とか嘘がばれずにすんだ・・・。
先輩は私に文化祭のしおりを渡してくれた。
椅子に座ってしおりを見てみる私・・・真剣にしおりを読む先輩・・・沈黙・・・沈黙・・・沈黙・・・ドキドッキだし、しおりの内容なんか頭に入ってこないよぉ!!
「去年の文化祭はどうだったかな?」
いきなり先輩が質問@@;
「えっ!?あっ、そうですね・・・まさに文化祭って感じであの・・・。」
いきなり質問されても答えられないよぉ;;
「ふむ・・・。」
先輩がいつもの手を組んで顎をさする癖をして難しい顔をしている・・・私が何も考えてないこと分かっちゃったのかな;;
「去年は君は始めての文化祭だからね。中学を卒業して初めてこのような生徒の自由を尊重した行事を体験した1年生は、大抵そのような感想を述べる・・・僕も初めは感激したよ。」
ふぅ、なんとか切り抜けた・・・。
「中学では合唱とか吹奏楽部の演奏を見る位しか内容が無かったからね。高校の文化祭はテレビのドラマなんかで見る憧れの対象だったし・・・中庭や廊下には生徒が各々試行錯誤した模擬店が並んで、体育館では演劇やバンド演奏・・・まぁバンド演奏に関しては僕は余り興味は無いけどね。いや、ロックやパンクなどの音楽に興味が無い訳ではないんだけれど、高校生のやるバンドという物は真似事が多いだろう?自分を主張して演奏をしていると言うよりは自分の存在をアピールしたり、楽器を人前で演奏する快感を・・・・・・・・。」
うわぁ・・・ピンチを切り抜けたはいいけど・・・始まってしまった・・・先輩は自分の中で一旦熱くなってしまうと相手が相槌を打っているかどうかなんて、どうでも良くなってしまって自分論を語り始めるの;;でも・・・そんな熱い所がまた可愛かったりするのよね(*゚ー゚*)
暫く熱く語る先輩を見つめる私・・・(*゚ー゚*)
十数分後・・・。
「まぁ、そんな事も無いかも知れない。彼らには彼らにしか分からない何か情熱的な物を持って全校生徒や来客の前で演奏しているんだよ、きっと。」
えぇー!!まだその話してたの!?
先輩に見惚れて全く話を聞いてなかったけど・・・一体この長い時間、何をそんなに語ってたのかしら・・・これは明石家さんま師匠のギネスレコードを塗り替えそうな勢いだわ。
「あ、ごめんよ。君に文化祭の感想を尋ねたのに僕ばかりが熱くなってしまったね。とにかく、今年も新入生が僕らと同じような感動を味わってくれる文化祭になるといいと思うよ。」
え、話終わり?自己完結してんじゃん!
先輩って人と話すの下手なんだよねぇ・・・でも、そんなクールで不器用な先輩が好きなのです、ムフフ![]()
と、ここでまた沈黙・・・。何か話さなきゃ!先輩と二人きりなんてめったに無いんだし!!
「えぇっと・・・先輩!今日は柔道部の練習には行かないんですか?」
「あぁ・・・残念ながら部員の8割が豚インフルエンザで休んでるんだ。しかも顧問の若見先生までが足の小指を骨折したらしくて・・・何だか意気消沈してしまって・・・柔道部たるもの身体が基本なのに、情けないよ。」
「そ、そうなんですか。それは残念でしたね。」
「だから時間を持て余した・・・という言い方は勉強熱心な君にも生徒会にも失礼だね・・・気になっていた文化祭の資料を見に来たのさ。」
「いやいや、全然大丈夫です。」
「さっきまで体育委員長の里中君と図書委員の加都岡さんも来ていたんだけど、夕方からアニメの再放送があるからと言って帰ったよ。」
ほぉ・・・じゃぁ私はグットタイミングで来たわけね☆今日は水曜だからアニメは魔女っ子スンソンしかやってないはず・・・ありがと、スンソン('-^*)/
それから先輩と私は辺りが暗くなり始めるまで文化祭のしおりを呼んでいた。
先輩は予算の話や出し物の規制の話をしていたけど、私は先輩が熱く語る姿に見惚れてほとんど聞いてなかった。
「僕らもそろそろ帰ろうか・・・暗くなってきた。」
「そうですね。」
もう少し先輩を見てたかったけど、今日はこれで十分、お腹いっぱいですぺこり~![]()
「君は電車小田原線だったかな?なら送っていこう。僕のうちは駅のすぐ近くなんだ。女子がこんな時間に一人で歩くのは危険だ。」
えっ、まじで!?
「しかも、君はうちの生徒会の勉強熱心な大事な書記だ。」
生徒会の・・・いつか先輩のものになれたらいいなぁ(´Д`;)
でも送っていただけるなんて感激!まさか的な展開っす!!
「ほら、早くしたまえ。」
「はいっ!!」
