「えー。それ、大丈夫なの?」

アカネが、今夜“回転☆木馬”に呼ばれていると告げると、ユキは眉をしかめた。

「だってさぁ、あそこ結構やばい噂あるでしょ」

そう言われるとアカネも不安になってくる。

「そうかなあ」

「高橋さんだって、『幸』のマネージャーしてた時から胡散臭かったしさ。うちら、ショーコさんにも、サチエさんにも恩はあるけどさ、あんまり深入りしない方がいいんじゃない?」

「だよねえ」

安易に行くといってしまったアカネは、軽率だったと後悔した。

ユキはいつも冷静だ。

サラ金から金を借りたりすることは、自分たちも了承してやっている。

その代わり、自分たちの就きたい仕事―アカネならレポーターやアナウンサーの仕事を紹介してもらえるのだから。

しかし、それ以上のこととなると・・・。

「お待たせしました」

ウエイトレスがパスタを運んできた。

「ありがとう」

ユキはウエイトレスにお礼を言うが、アカネはどうやって断るか思案し始めてそれどころではない。

「食べなよ。さめるよ」

ユキは、さっさとトマトソースのパスタを口に運んでいる。

「う、うん」

アカネもフォークを執るが、今ひとつ食べる気になれない。

「ここだけの話だけどさ」

声を潜めてユキが何かを言った。

「・・・・だって」

「え?なに?」