男の一人がナイフを振り上げて、女を威嚇する。

「女性の扱いを知らない野蛮な貴方たちには、相応の調教が必要ね!」

アイマスクの女は鞭を撫でながら、男たちに近づく。

「この情熱、真っ赤な鞭に変えて、調教して差し上げるわ!」

「黙れ!」

「とっとと、失せな!」

男たちが再度、女に掴み掛かる。

しかし女は、殴りかかる男の拳を易々と交わす。

「貴方たち雑魚がこの情熱マリーに歯向かうのなんて、10年早いわ!」

・・シュッ。

鋭い鞭が闇を切り裂く音。

カツーン。

カランカランと音を立てて、ミーナの前に立ちふさがっていた池見のナイフが遠くへ転がっていく。

女が池見の右手を打って、ナイフが飛んだのだ。

「あっ」

一瞬池身が怯む。

女が叫ぶ。

「逃げて!」

ミーナはそれが合図かのように、全力で走り出した。

「走りなさい!後ろは見ないで!とにかく走るの!」

ミーナは言われるとおりに走った。

どこまで行けば逃げ切れるのか、わからないまま・・・。