バタバタバタ・・・
階段を足早に下りてくる音。しかも複数。
マリ子は眉をしかめて入口を見た。
「マリ子・・・・っ・・・さん」
危うく呼び捨てしようとして、さん付けをしたのはケンジだった。
そして続いて来たのは、クミとマナ。
「どうしたの?3人揃って・・・」
マリ子の表情が曇る。何か良くないことが合ったに違いない。
「ナナ・・・妹から・・・例のツアーに参加している妹から連絡があったんです」
「なんて?」
「えっと、あの・・・」
マナは青ざめていて、上手く言葉が出てこない。
「落ち着いて」
マリ子はマナに強く言った。
「3人ともそこに腰掛けて。落ち着いて話して頂戴」
「は・・・はい」
マリ子に促され、3人はカウンターの椅子に腰を掛けた。
マリ子は冷たい水を差し出した。マナは受け取ると、一気に半分ほど飲み干した。
「昼間にメールがあったんです。明日には帰るから心配しないでって」
「そう。それは一安心じゃない。で?」
マリ子の言葉に、マナは頭を振った。
「これ、聞いてください」
マナが携帯電話を差し出した。
『お預かりの伝言を再生します』
ピー・・・
機械音の後に、ゴオオオオとくぐもった音がする。
ガサッガサッ。
『・・・・・・・つ・・・だ・・・もっ・・・・たの・・・』
ピーッ。
数秒で留守電が切れた。
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