さっそく…





→ おならしたでしょ!!





まずはしっかり味わおう。どんな状況か想像してみよー。





《味わい方》

妻が夫の浮気を疑っている場合、夫のおならに対して言ってみればいい。浮気検査薬となる。



☆夫:「も?」

  「え?あの、『も』って何ですか?何のことをおっしゃってるんですか。」

⇒これは陽性ですね。

心の中はこうです。

(『も』ってことは、他にも俺が何かしたと思ってるってことだよな。えーと思い当たるふしは…と。…え?もしかしてばれてんの???)






★夫:「え?なんか出てる?くさい?固体も出ちゃったのかな。げ、ごめん。ちょっと見てくる!」

⇒これは陰性ですね。






どうなのかしら。おならって気体ウ○コなのかしら。
宇宙人の一人称は「我々」であると言ったのは糸井重里だっけ。

「ひとりじゃーん!」とつっこんだのはラーメンズ片桐仁扮するギリジンだったっけ。

第一回目。早速お料理。




→「我々宇宙人だ」







《味わい方》

これはなかなか、ハッとさせられる。「も」って何やねん!と一瞬思うが、「げ、確かに」と気づかされる。頭の柔らかい宇宙人だこと。この切り出し方なら宇宙戦争も回避できそう。

開口一番「我々は宇宙人だ」といわれると、ヤッベ!ミサイル用意しといて!と穏やかでないが、
「我々も宇宙人だ」といわれると、そういえば僕らも宇宙人だよな、よく気づいたね、で、何しに来たの?とワンクッションある。

もしくは、地球防衛軍の訓練。宇宙人と対峙した時どのように振舞えばよいかのシミュレーションで、まあとりあえずの自己紹介、「我々は宇宙人だ」といわれた場合の最も的確な返答として考えられたものかもしれない。

どちらにせよ、この言葉によって地球人か宇宙人のどちらかが難しい顔をして一考するのは間違いない。

自分が何者なのか、という問いって、スケールが大きくなればなるほど気づきにくいものになるのかも。今や地球はグローバルグローバルな星だから、地球人という言葉にそれほど違和感はないけれど、まだ地球がまとまろうともしていない時代、未知のヒトと自分を「人間」という枠で一緒くたにされると、「我々も宇宙人だ」の時と同じようなフワッとした不安感、あれ俺って何だったっけというちょっとした自己喪失に陥ってしまっていたのではないだろか。ペリーが来航した時、日本人たちは「なんだかさ、あの鼻がでっかくて、目のところがへこんでて、よくわからん鳴き声で鳴く、ゴリラみたいな生き物がさ、海の向こうからやってきてさ、まるで俺たちのこと友達みたいに接してきてさ、仲間かなんかと勘違いしてんのかな。ちょっと迷惑だよね。体でかくて邪魔だし。」とか言ってたのかもしれない。

全ての人間の中から、一番かけはなれている人間Aと人間Bとの相違の幅と、人間の中で一番オランウータンに似ている人間とオランウータンの中で一番人間に似ているオランウータンとの相違の幅ってどんなもんなんだろう。AはBを同種だとどうして思えるのか。

たとえば、宇宙人が牛乳パックだったらどうするのか。宇宙ジンと呼ぶのには抵抗があるだろうし、コミュニケーションをとるにしても絵的にバカらしくてやってらんなくなるかもしれない。そうすっと、やっぱり、地球人は牛乳パックみたいな地球外生命体よりも、ゴキブリに愛着が湧いたりするのだろうか。「Gよ、お前たちも今となっては同胞。奇襲攻撃をしかけてきた牛乳パックの奴等に、お前たちのバイタリティの凄さを見せ付けてやれ!!」とか。でも一方、牛乳パックの方は「僕たちと君たち、どっからどう見ても同じ種類だよね。ほんのちょっと形が違うだけで。ねえ開国してよ。開国。え?サピエンスさんとゴキブリさんは違う種類なんですか?私にはまったく区別がつかないですが。」西洋人は日本人と朝鮮人と中国人の区別がほとんどつかないんだもんな。もしかしたら宇宙人はヒトとゴキブリの区別がつかないかもしれないよ。





と、これも「も」の魔力。