【単行本帯】

もう 会えない なんて 言うなよ。

あなたは思い出す。どれだけ小説を求めていたか。

【感想】

正直、最近の宮部さんの作品は敬遠してました・・・。
「英雄の書」も、読もうとしたけど・・・、途中であきらめて、知りたい部分のストーリーだけを斜め読みした感じ?でした。デビューの頃から大好きで、づっと読み続けてきた作家さんなんですが、ここ数年は江戸物とかファンタジーに行っていて、正直ついていけなくて、リタイアしてしまった作家さんです。

今回、単行本帯ではよくわからなかったんだけど、パラパラ立ち読みしてみたら、どうやら現代もので、高校生が主人公らしいと思って、久しぶりに読んでみました。

やっぱ、現代ものでしょう!この人は!!って思いましたねー。

おもしろかったです!!一気に読み進めました!

家族の問題とか、写真にまつわる人々に話を聞いたりして、人の感情を紐解いていく過程なんか・・・、設定としては今時の高校生がそこまでするか?っていうか・・・、経済的にも交通費とか考えたらありえない行動やと思うけど・・・、それに主人公の友人たちがめっちゃいい人ぞろいで、主人公の歳の離れた小学生の弟にメロメロになるあたりなんかも・・・、現実ありえないことかも知れないけど・・・、そんな子がいてもいいかな?って気にさせてくれるところは良かったですね。

高校生がここまで考えて行動するかなー?ってところは、そこは物語ってことでステ置いて・・・、心霊写真に始まった物語が家族の再生っていうか、・・・・自分の感情の理屈っていうか、どこまで人を思いやれるかっていうか・・・、感情を操るすべを作者は知っているんだなーって・・・。

主人公の弟、ピカちゃん!小学生のわりにはめっちゃ優等生やし、みんなに愛されるキャラやし、読んでるコッチもメロメロやわ・・・。
終盤の子どもやから蚊帳のかもしれんけど、長ずるにつけてわかっていく姉の死因が自分のせいやったんて、悲しすぎるわ!誰もが自分のせいやと思いながら生きていくんはしんどいやろなー。

主人公の英一君は理論的に納得しないと次に進めないタイプなんやけど、例外も生じるんやねえ・・・。
こんな生真面目な性格やから、周りの友達も個性的やけど、めっちゃ信頼してくれる、いい友達たちやなあ・・・。

自分の家族の問題を解決して、気になる女性との未来もうかがえるラストも良かったと思います。

高校生のわりに、社会性がありすぎるのが現実離れしていると言えばそうかもしれないね。でも、、こんな高校生・・・、いるかもしれないよね!!
【単行本帯】

「三匹のおっさん」とは・・・・・・

定年退職後、近所のゲーセンに再就職した剣道の達人キヨ
柔道家で居酒屋「酔いどれ鯨」の元亭主シゲ
機械をいじらせたら無敵の頭脳派、工場経営者ノリ

孫と娘の高校生コンビも手伝って、詐欺に痴漢に動物虐待・・・・・・身近な悪を成敗!

【感想】

いいなー!こんなおじいちゃんが身近にいたら、ホント安心だよねー。身近な悪を退治!っていうところがいいなー。
還暦を過ぎたご近所の仲良しおじさんたちの、成敗劇なんやけど、こんな身内がいたらホントうらやましいです。

ちゃらちゃらした高校生の孫も、自分の危機を救ってくれた大人の対応をまじかに見て、ちょっとした変化を遂げていく・・・。イイ展開だなあ。
アラ還のおっさん達の活躍は痛快で、こんな方たちがすぐそばにいてくれたら・・・、ってホント思いました。
おっさんたちの活躍もいいんだけど、高校生のの孫と娘の交流っていうか、恋愛部分も、ほほえましい展開で、ゆっくりと進んでいくところが、やっぱ読み進めやすい所以なんだろうなあ。

現在の、ご近所付き合いの疎遠になった、どう、ご近所と付き合ったらいいかわからないから・・・、無視っていうか、関わらないように意識しているような状態である人が、今は多いんじゃないかと思うんやけど、こんな風に人と関わりたいなって思っている人は案外多いんじゃないかと思います。

これも、現代のおとぎ話なのかもしれませんね。・・・、けど、こういう街があったなら、そこに住みたいと思います。
【単行本帯】

湊かなえが仕掛ける極上のミステリー

毎年届く謎の花束

差出人のイニシャルは「K」

花の記憶がつないでいく三人の女の哀しい物語

【感想】

カンドーです!めっちゃよかったです。

いやー、どんどん洗練されていきますね、この方は!!

小説ならではの構成で、ミステリー要素満載!続きが気になって気になって・・・、どんどん読み進めて行きます。
見事です!時代とともに変化していく主人公の気質なんてのも、めっちゃわかりますし、最後の謎解きはめっちゃ、すっきりしました!

登場人物も、今回はみんなの心情がすっと心に響きます。いやな要素はなかったなー。
わけのわからない人物がいなかったので、この人、普通の物語かけるじゃんって、変な感動さえ覚えました。
主人公たち以外の心情がホント共感できるっていうか、すんなり心に入ってきて、いいストーリーでした。

不幸な出来事はあったけど、命がちゃんと受け継がれていて、いやなことがあっても幸せはやってくるっていうか・・・、一生懸命生きてきたことが伝わります。

加害者側の何も知らなかった孫のラストの言葉とか、ちょっとした各登場人物の表現が秀逸でしたなー。
読後感もよかったですよー。

これからも読み続けていきたい作家さんです。