映画のことを書いてらっしゃるブログです。
とてもおもしろいので読んでみて下さい。



「ナラタージュ」松本潤と有村架純が怖くて胸がざわざわした話


このブログをよく読んでくれている方はご存知でしょうが、僕は恋愛映画をほとんど観ません。
今回も観たい新作ホラー映画をセットで借りる際の数合わせで借りました。

ところが実際鑑賞してみると、期待していたホラー映画よりも怖かった。

そう言うと恋愛映画の枠をはみ出た映画を想像させてしまうかもしれませんが
いえいえ、至極真っ当な恋愛映画です。
血が流れる様な事はありませんのでご安心下さい。

でも、だからこそ怖かったんだよな...
そうか恋愛映画ってある意味ホラーだったんだな。


……………


まず主演、

松本潤演じる葉山先生

僕はそもそも松本潤に対して役者のイメージはあまりなく

日本で1番人気アイドルグループの人 
木曜日にでっかいボールを蹴って空缶を倒す人

そんなイメージでした。 
でも今作で役者松本潤を見た気がします。


………


MJマジ獣

こわこわこわ...

しかも、オラオラくんの様に後先考えずに動いて身を亡ぼすような愚かな事はしません。 
着かず離れず相手との距離を一定に保つ上手いやり方をします。 
社会的立場も自身の心も傷つかないよう、かつなるべく相手も傷つけないよう配慮しています。

このように良い人なのか悪い人なのか掴みどころがなく、ある意味ずるい大人。

それが、葉山先生 

松本潤はこんな複雑な男をよく演じ切ったなぁと感心しました。
さぞファンの方々も困惑したことだろうとニヤケ顔でネットを覗くと

葉山先生可愛い! 
母性本能をくすぐられる! 
あの目にやられた!

と、絶賛に次ぐ絶賛の

お、お前らアレやろ?MJやったら何でもアリやろ...



……………



有村架純ってこんな演技出来る女優さんでしたっけ?

特に印象的だったのが、目と醸し出す雰囲気。

男性なら1度は経験したことあると思うんですが 
あ、余計な事言っちゃったって時の女性の反応

あのコンマ何秒かで気温を‐3℃にする冷ややかな目とオーラ で、その後に出る

「ふ~ん、そういう風に言うんだ?」

う~~怖い


………


で、ある事件をきっかけについに泉は小野君に告げます

「私、やっぱり葉山先生のところに戻りたい」

うわ~勝手!

でもこれは仕方ないです。 
恋愛なんて頭でするものじゃなくて心でするものですから。 

でもそのあと必死であらがう小野君が言うんです

「いやだ、そばにいたい」

そこで泉が放つ衝撃のひと言

「一緒なんだよ、小野君がそう言ってくれてるのと同じ気持ちで私は先生を見てる」 


……………


で、肝心な葉山先生とのベッドシーンです。 
恋の終わり、映画の終わりになる重要なシーン。

先のベッドシーン同様温度がない!

もっと卑猥であって欲しかった。 
いや、エロいシーンを観たかった訳じゃないですよ

「義務で抱かれる」のと「狂おしい程愛した男」に抱かれるのとではこんなに違うんだ

そういう説得力を持った卑猥さが欲しかったんです

それがあれば一生1人の男を想い続ける女のナラタージュとして完璧だったのになぁ...

壊れるぐらい、 
あなたが 
好きでした。

その言葉を嘘にしない為にも...

……………



〜〜〜〜〜〜〜



頷くところばかりで。

美しい富山の映像やシャワーシーンなどには触れられてませんが、男女の心理描写については私が感じたことそのままでした。


「一緒なんだよ、小野君がそう言ってくれてるのと同じ気持ちで私は先生を見てる」 


ここは本当に突き刺さりましたもの。

その通りなんですよね。

気持ちにはウソつけないし、相手に強い気持ちを抱いていればこそわかりすぎて、それ以上は何も言えなくなる酷い言葉です。



ベッドシーン……そういう意見もあることでしょう。

わかります。


泉の涙と葉山先生がその涙を拭った指がそれを払拭したと私は思います。


熱という点では………いや、それは無理かなぁ😅



で、

「MJやったらなんでもありやろ」……とおっしゃってますから、土曜日も観て下さってるってことでよろしいかしらね?(^_-)

ありがとうございます😊



「松本潤はこんな複雑な男をよく演じ切ったなぁと感心しました。」

はい、ありがとうございます💜


本人の気持ちはほとんどわからなくて泉から見た、感じた葉山を演じ、さらにはそこにいない時にも葉山の存在を感じさせるような説得力を持たせる…って、どんだけ大変なことか‼️




なにより「松本潤に対して役者のイメージはあまりなかった」方が

"木曜日にでっかいボールを蹴って空缶を倒す人"

🤣から"役者松本潤" になって、よかったよかった✨✨