【インタビュー】『ナラタージュ』行定勲監督「松本潤くんはこの映画の立役者。有村架純さんは改めてうまい役者だと思いました」
松本潤と有村架純の共演で、「この恋愛小説がすごい!」第1位(2006年)に輝いた島本理生氏の小説を映画化した『ナラタージュ』のBlu-ray&DVDが5月9日に発売される。
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-主演の松本潤さんの印象は?
松本くん本人は面白い人で、気配りもできるし、この映画で演じた葉山とは全く違います。でも、そう見えているだけで、内面は分からない。どこかに葉山のような部分もあるかもしれない。それが何なのか、こちらで取捨選択するよりは、自分で選んでもらった方がいいだろうと。本人は「役者ではないから」と謙遜していたけれど、「俳優として来てくれと言われているなら、面白い試みなのでやりたい」と言って、そこにちゃんと乗ってくれた。まさにプロ意識です。
-その結果はいかがでしたか。
普通の人としてそこにいるんだけど、「なぜ泉はこんな人に振り回されているの?」という不可解さもある。お客さんには「なぜあんな男がいいの? そんなに悩んでいるなら、別れればいいじゃない」と思いながら映画を見てほしかった。そういうリアルな部分がないと、映画が駄目になる可能性がありますから。その期待に応えてくれた松本くんはある意味、この映画の立役者です。
そういう生々しい表情が、映画に収められているわけですね。
「こんな女性の顔を見たことあるな」、「女って怖い」と思わせる攻撃的な表情をするんですよね。台本にはただ会話が書いてあるだけなのに。そこからそんな表情が生まれるのは、やっぱり役者の力量です。彼女は本当に素晴らしかった。改めて、うまい役者だと思いました。
-そういった部分を含めて、DVDの見どころは?
最初に編集したときは3時間半ぐらいあって、完成した映画はそこから1時間近くカットしています。そのカットした部分を改めて編集して、「未公開シーン」として特典映像に収録しました。これがすごく良くて、みんなに「なんで切ったの?」と言われます(笑)。かなり見応えがあるので、これを見ると「3時間半バージョンを見たい」という気持ちになるかもしれません。
-今までのお話を伺っていると、3時間半バージョンも見たくなります。
もともとはもっと漂うような感じを目指していたので、3時間半バージョンを作ったら、全然違った見応えのある作品になるでしょうね(笑)。