それは近年稀にみる大寒波のことだった。

イギリス国内のあらゆる公共交通は、寒さによる打撃を受けていた。

ディーゼル機関車は普段より長い暖機運転が必要になってしまったり

石畳の路面凍結のためにダブルデッカーバスはスリップ対策を余儀なくされたり、

線路の凍結によって旧型車両は駅に入るのが遅れたり。

飛行機は運航を見合わせ、
ロンドン市内に向かう鉄道も遅延せざるを得ない状況のなか、
日本から配備されていた日立製の機関車は、唯一全く遅れず運行したのだ。

このなんとも胸の熱くなるエピソードは、日本の鉄道技術が他国の追随を許さない事の証明となった。

そしてつい先日のこと、老朽化に伴って車体の更新を図る予定だった、ロンドン市内からイギリス北部を結ぶ高速鉄道の新型車両を、

日本の日立製作所が受注する運びと相成ったという。

ディーゼルと電気機関のハイブリッド機関車で、順次500台を納入の予定。
総額は6000億円規模と、まさに最大規模の輸出産業に成長した。


ひとたび目を外に向け、この国を国外から見たとき、日本のものづくりの凄さはやはり際立っている。

国内では政治、経済に不穏なニュースばかり目立つが、

こんな御時世だからこそ、日本の凄いところを
子どもたちも、きちんと知るべきだろう。


とか思ったりもするのだ。